富貴蘭と戯れる日々

富貴蘭の生長記録です。
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富貴蘭の本

2014年08月18日 | その他
またご無沙汰してしまいました。
こちらは台風が去ってから一気に涼しくなり
夜は早くも虫の音の大合唱です。
だいぶ秋めいて来ました。



















さて、 Suzukaさんが羆について解説されていますので
少々加勢をと昭和10年発行「東洋蘭と西洋蘭」の
富貴蘭のところだけ紹介させていただきます。
まず栽培方法ですが当時は主に山苔を用い
木炭なども使ってだいぶ工夫されていたようですね。
ラン菌なども認識されていたようで
肥料が多いと蘭を腐らせるのはいつの時代も変わりないようです。

問題の羆についての記述は132ページにあります。
皇国殿についての記述もありますが
これはスーパー八千代のことを言っているのかななんて妄想しています。
1行解説もなかなか味わい深いものです。
ところで本題は134ページに出ている五十鈴川。
この解説文を見る限りこれから羆と呼ぼうとしているものと特徴は一致しています。
だったら腰斑を打つ羆は五十鈴川、建国殿羆は羆で良いんじゃないのと思うのですが
そこはいろいろあって多勢に無勢、いたしかたありません。
今はこれでしょうがないとして数十年後の愛好家がまた変えてくれることを期待しております。

ついでに金牡丹。
138ページに解説文があり黒牡丹縞より出たりというとあります。
その黒牡丹縞は136ページにあり、黒牡丹の極黄縞のようです。
明治初年どこそこの手に移りとありますから相当古い品種のよう。
それとは別に137ページには金紗墨の記述。
こちらは黒牡丹の萌黄縞といった具合でしかも別の場所で変化したようです。
どちらも当今見当たらずとありますから既に絶種していたようで
今あるいろいろなタイプの黒牡丹縞は金牡丹が先祖返りして生んでくれたものです。
金牡丹、黒牡丹ともにいろんなタイプが有っても格で論争が起きるわけでもなく
こちらは平和な品種です。
他にも興味深い品種はいろいろありますがとりあえずこの辺で・・・。

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