熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

わが庭・・・彼岸花咲く

2019年09月28日 | わが庭の歳時記
   秋の彼岸の日に、必ず咲く花が、ひがんばな。
   曼殊沙華と言えば、何となくムードが湧くが、彼岸花と言うと、抹香臭くなる。
   「ハミズイハナミズ」すなわち「葉見ず花見ず」、花時には葉がなく、葉が出る時には花がない、不思議な花である。
   地中の球根から一気に茎をのばして、その先に、普通は、赤い大きな線香花火のような奇麗な形の花を咲かせる。白や黄色の彼岸花もあって、奇麗である。
   毒があるので、食べると「彼岸(死)」とかで、死人花や地獄花等と言って、不吉であると忌み嫌われることがあったのか、何故か、関西ではその傾向が強かったのか、子供の頃、良い印象を持たなかった。
   宝塚の田舎に住んで居たので、田んぼのあぜ道に、びっしりと一列縦隊に、真っ赤な花が鮮やかに咲いていたのを覚えている。
   わが庭には、2~3株ずつ、数か所に咲いている。
   
   
   

   柳宗民の「日本の花」によると、彼岸花は、中国原産で、人が持ち込んだか、球根が海に流されて対岸の九州に打ち上げられて野生化したのだろうと言う。
   シナスイセンが流れ着いて野生化してニホンスイセンになったり、ハマユウが南大西洋から流れ着いたとか言われているので、後者説を取っている。
   しかし、私は、この彼岸花は、生まず女で、球根でしか増殖しないと言われているので、東北以南で広く栽培されているのを考えると、球根を持ち歩いて伝播した可能性の方が高いと思っている。
コメント
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