熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

老化防止に新ISAを活用しようと思う

2024年11月25日 | 経営・ビジネス
   最近、新NISAを活用しながら、少し、株式投資の勉強をしようと、インターネットを叩き始めた。
   傘寿を超えてボケ防止もないのだが、まだ、経営分析くらいは出来そうなので、80歳の手習いである。

   手慰みの泡沫株主として株を所有し始めて20年以上経つので、投資歴は長いのだが、一時、多少勉強したことはあるものの、殆ど無関心を続けてきた。
   株のことは良く分からなくても、大学で経済学を専攻し、大学院で経営学を勉強したMBAなので、企業経営や株式投資の解説などは理解できるのだが、結果的には、これが邪魔して上手く行かず、失敗ばかり重ねてきた。

   したがって、今回は、株への投資と言うのではなく、久しぶりに、さび付いた知識を呼び戻して、頭の活性化と言うか老化防止のために、新NISAを活用しながら、改めて企業経営の勉強をしてみようと思ったのである。
   新NIISAを使えば、取引は無税であるし手数料もノーロードなので、株の上り下りだけ注意すればよく、どうせ少額の運用だし、気楽なのである。
   とりあえず、塩漬けの特定口座の損切から始めて特定口座を、そして、旧NISAを処分して、新NISAに切り替えることだと思っている。
   新NISAには2枠あるのだが、歳なので「つみたて投資枠」は無理ゆえ、「成長投資枠」だけの運用となる。

   さて、株の売買だけなのだが、どうして、勉強するのか。
   株関連や企業情報を開くと、色々な指標が表示されている。
   まず、株取引の基本としては、
   企業の成長力などに期待する長期投資にはファンダメンタルズ分析が、値上がり・値下がりのタイミングを重視した短期売買にはテクニカル分析が向いているので、この両者を併用し、ファンダメンタルズ分析で企業の実力をチェック、そこで有望と思われる銘柄の売買タイミングをテクニカル分析でチェックするという形が理想的かも知れない。
   と言うことなのだが、これが難しい。
   以前に、チャート分析に取り組んだのだが信用できなくなり、それに、私には、数値分析と言うか、グラフを使ったり傾向線を分析したりするのが苦手であり、どうしても、企業の経営や経済動向などの分析に主体が行って、焦点がぼやけ勝ちにはなる。
   この経営分析が、突然の社会情勢の変化や経営の蹉跌などで、瞬時に暗転したりするので、予測は難しい。

   しかし、いずれにしても、基礎として、もう一度、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の手法を復習。 問題は、その使い方、活用の仕方なのである。

   まず、ケーススタディとして、USS買収問題で話題になっている日本製鐵をチェックしてみようと思った。
   「日本製鐵の業績」を検索すると、沢山の記述の中で、注目したのは、
   つばめ投資顧問の「【日本製鉄】2024年度大幅減益予想!株は売るべき?」と言う銘柄分析。詳細に日本製鐵の経営について分析していて、youtube動画もあり、勉強になった。
   もう一つは、東洋経済の「日本製鉄とJFE、なぜ業績で明暗が分かれたのかJFEホールディングス副社長に今後の展望を聞く」と言う記事である。

   JFE副社長の見解では、その業績の差は、
   大きいのはグループ会社、特に海外の収益力の差。日本製鉄は、われわれにはない資源権益も持っている。加えて、鉄鋼事業そのものの収益力でも見劣りするのは否めない。これは構造改革の進捗に差がある。減価償却費や補修費の違いに加えて、一足先に(国内高炉の休止で)量を減らしたことで販売構成の改善が進んでいる。と述べており、
   つばさの栫井 駿介氏も、
   日本製鉄は世界的にも高い技術を持っていて、その技術に応じた高いマージンをかけていくというのが今の日本製鉄の戦略で、また、取引価格の値上げ要求 を成功させ、高炉を休止するなどして固定費も下がっているので、基本的には利益を出しやすい体質にもなっている。と指摘している。日本製鐵は、「量から質への転換」を推進して経営体質を改善しているので、逆風には曝されてはいるが、「株は売るべき?」ではないと示唆していて、インドへの進出やUSスティール買収問題にも言及していて面白い。

   私の関心事は、このような経営分析なので、要するに、テクニカル分析やチャート分析には縁がないのである。
   さて、日本製鐵株を買うべきかどうか。栫井氏指南の指標では、バリュー株なのだが、現在株価は、業績の下方修正で、ダウン基調である。
コメント
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