IKEDA HIROYAのとりあえずブログ

日々の食事や美術展巡り、スポーツ観戦記などもつれづれなるままに書いています。

9月28日 上野の森美術館『聖地チベット ポタラ宮と天宮の至宝』展

2009年09月29日 01時38分38秒 | イベント・アートなど



今日(9月28日)は一日フリーだったので、散髪した後、上野の森美術館へ。空いた時間を美術展でも見てつぶそうとネットで色々調べていて、上野の森美術館『聖地チベット ポタラ宮と天宮の至宝』展に決定。

大学生時代は東京の美術館制覇をもくろんでいたのですが、上野の森美術館は実は1度も訪れず。行くつもりがあっても自分の琴線に触れる催しをやっていなかったので、今日ようやく実現。

チベットは仏教国ですが、自分がイメージしている仏教とかなり違うような気がして、今回は美術品を通して違いを見てみようかと言う気になりました。

日本の仏教美術といえば、まず思い浮かぶのが奈良の大仏、あるいは阿修羅像。曼荼羅の絵なども平穏な夢の国といったイメージですし、一方でお坊さんは禁欲に徹しなければならないようなイメージもあります。

ところが今日見たチベット仏教美術はずいぶん違いました。
まず、「カーラチャクラ父母仏立像」(上の写真)。男女の禁欲とは真逆の男女の絡み合いが仏像になっていて、宗教観の違いを感じました(実際は割と下世話な見方で見ていましたが、笑)。一体、日本の禁欲的仏教観はどこでどう変わったのでしょうかねぇ?

あるいは「ダーキニー立像」という女神のような像は腰のくびれが素晴らしく、見事なプロポーションでなかなかセクシー。ですが冠やネックレスにはどくろがいっぱい。しかもヒンドゥー教の人間を踏みつけている結構すごい像で、これはこの像に限らず、他の多くの像も同じような格好でした。

また、「ダマルバ坐像」はかなり普通の人間っぽいリアリティのある像で、なかなか面白いと思いました。
多くの像が「銅造鍍金」という材質なのですが、身体がピカピカなのに顔だけがマット仕上げになっていて、日本の仏像とは違うなぁと思いました。また、細かい線彫刻が施されているのも特徴のようです。

「タクバギャルツェン坐像」は顔が映画の井筒監督に似ていて、ちょっと笑えました。

「十一面千手観音菩薩立像」は顔が11個あり、手は本当に1,000あるとは思えませんが、もの凄い数の手があって、ほとんどイガグリ状態(笑)。

あと、仏教儀式で使う「カパーラ」は、本物の頭蓋骨が使われていて、ちょっとドッキリ。



そんなところで、エキゾチック感を満喫したひとときでした。



公式HP:聖地チベット展 | 上野の森美術館
コメント (2)
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