東京でのひとときも今日で終わり。用事を済ませた後、時間があったので、新宿ピカデリーで映画鑑賞。
映画は公開前から期待していた『カムイ外伝』。
私は小学生の頃、テレビアニメの『カムイ外伝』を見て白土三平ファンになり、『カムイ外伝』はもちろん、『カムイ伝』『忍者武芸帳』『サスケ』・・・。白戸作品は片っ端から読んでいます。
そのような過去を持つ私ですが、崔洋一監督の実写版『カムイ外伝』がどのようなものか、興味津々でした。
キャスティングも松山ケンイチ、小雪と原作に近いイメージ。といっても、映画版はオリジナルコミックとは違う新しいストーリーですが。
さて、実際の映画はと言うと・・・。アクションはワイヤーアクションとCGの両方を使っています。正直なところ、どちらもイマイチかなぁ。本当に原作のスピード感を出そうとしたら、ハリウッド並のCGクオリティでないと追いつかないと思います。ただ、スローモーションで音声を消したシーンは成功しているでしょうか。また、刀や斧で色々と切るシーンはかなり生々しく感じました。こちらはコミックやアニメよりも生々しさを感じ、大成功というところでしょうか。
カムイ(松山ケンイチ)とスガル(小雪)の感情表現は良くできていたと思いますが、いくつかの箇所でストーリーに「???」というところがありました。
また、原作を知っている者にとっては、カムイの出身は東北の寒い地方というイメージがあるのに、ロケは沖縄で行なわれており、「ちょっと違うなぁ」という印象を持ちました。
最後に大頭(おおがしら)はどうなったの? 大頭からさらに逃げ続ける、というのでも良いのですが、そのような説明もなく、ちょっと「???」。
最後もちょっと締まらない感じがして、白土作品ほどのキレが感じられなかったことが残念。
そんなチェックを色々と入れてしまいましたが、そこそこ楽しめました。まぁ、★3ぐらいにしておきましょうか。