「新チームレギュラーをそろそろ固めた方がいいのではないか。」
来年の勝負に向けてチーム作りの基本を考えたら、このような考えが常識だと思っています。しかし、レギュラーを固めてしまうと試合に出られない子たちのモチベーションが下がってしまう。辰巳ジャンプはあくまでも全員にレギュラーのチャンスを与えながらチームを作っていきたい。たとえそれが甘い考えだと言われても、20年後、30年後のその子の「生きる力」を高めるためには、チームよりも個々人の「前に進む力」を高めたい。その結果としてチーム力が高まれば良い。私はこういう考え方をします。
この考え方の背景には、自分自身の小学生時代の経験が影響しています。私は小学生時代に野球チームに所属していました。品川ドジャースといいます。私が小学校6年生の時には朝日新聞杯東京都大会で優勝しました。このチームはいつも2年計画でチーム作りをしていました。ですから、私には小学生時代の先輩はいませんでした。同級生は22人いました。野球は9人でするスポーツですから、22人もいるとA、Bの2チームで活動をしないとなりません。私はこのチームでAチームの外野で7番バッターかBチームの投手で3番バッターというレギュラーギリギリの立場で頑張っていました。このチームの監督さんは、たくさんいる部員全員のことを切り捨てることは決してなく、つねにチャンスを与えてくれました。都大会優勝も、全員で勝ち取ったという良い記憶が40年近くたった私の記憶に残っています。その事実が私の「生きる力」となっています。
バレーボールと野球は違うかもしれませんが、一人一人の子供の可能性は同じだと思います。ですから、努力して成長した子はレギュラーにするし、どんなに才能があっても努力しない子は補欠です。子供たち全員に求めたいのは「チーム一番の努力をすること」です。私は今の辰巳ジャンプ5年生チームを「史上最強チーム」と言い続けています。その理由は「史上最強のレギュラー争いをしているチーム」ということです。5年生10人のうち、誰を出してもチーム力がさほど下がりません。みんなで頑張り、みんなで強くなっています。このチームでレギュラーを取るのは本当に厳しいことだと思います。だから「史上最強チーム」です。
欲を言えば、誰か一人が飛び抜けてほしいと思っています。5歩くらい先に進む子が出てきてほしい。そうすれば競争が激化し、全員の力が一気に高まるからです。
指導する側からすれば、これほどの子供たちがチームにそろったこと、最高に幸せなことです。この子供達と一緒に指導者として成長していけるように私自身も努力したいと思います。人が多いだけにチームマネジメントがものすごく難しいと感じていますが、大きな目標に向けてチームがひとつにまとまれるように工夫するつもりです。
《今日の個人成績》
【サーブ効果率】
1位 A.R 140.0%
2位 I.N 133.3%
3位 K.S 130.4%
4位 K.R 116.7%
5位 A.H 110.0%
6位 H.A 106.3%
7位 N.M 100.0%
8位 O.R 66.7%
9位 E.R 50.9%
10位 W.Y 0%
【スパイク・ブロック成功率】
1位 I.N 92.3%
2位 H.A 81.3%
3位 K.S、W.Y 62.5%
5位 N.M 60.0%
怪我で休んでいたエースアタッカーのI.Nが今日から復帰。さすがに数字を残しますね。
他のメンバーも負けないように頑張りましょう!!!
【追伸】
U8チーム結成に向けて、10~11月を「部員募集キャンペーン月間」とします。
目標はU8チーム12名達成です。現状5名。目標まであと7名です。
5年生も含めて、1人が1人の新メンバーを入部させることを目標とします。