ほぼ人生初と書いたのは、初ではなく2回目だからです。小学校2年生の夏休み、近所の友達と仮面ライダーごっこをしていて、団地の2階から「ライダー、ジャンプ!!」と言いながら2人で飛び降りたところ、2人とも着地に失敗して、私は腰の骨にヒビが入り、友達は左腕を骨折するという大失敗をしました。この時に3日間入院しました。先月、出身中学校の同窓会があり、先生方6名と60名以上の同級生が集いました。その際に、左腕を骨折した友達とも再会し、「あの時は俺たちバカだったよなぁ」「小2だから、仮面ライダーになりきっていたんだろうな」と談笑のネタになりました。
今回はそれ以来の入院で、結局4日目に退院となりましたが、手術翌日の3日目午後にはもう勘弁してくださいと言いたくなるほど退屈でした。ベッドに寝ているだけなので食欲も出ません。基本的に「出されたものはすべて食べる」という習慣で生きてきた人間で、ほんの少量の病院食くらいは全部食べるのが普通なのですが、さすがに3日目の昼夜と残してしまいましたね。
また、私は当初、ゆっくり寝ていられるし、せっかくだからホテルにでも来たつもりでいようなどと、お気楽に入院生活を始めました。しかし、ベッドであまり動けないため、3日目の午後から腰が痛くて痛くてたまらなくなる。手術した箇所も出血が止まっていないため、楽になるようにする動きも自由にできない。この入院生活4日間で、本を1冊読み切ろうと思っていましたが、体の状態がそれどころではない。写真のようなテレビを見るくらいしかやることがない。だったら熟睡したいなと思いましたが、病院という場所は静かなようで、そうではない。24時間、常にどこかからバイタルを測定しているピーピーという音が聞こえてくるし、廊下を徘徊している方を看護師さんが部屋に戻しているやり取りが聞こえてくるし、誰かの足音がいつも聞こえてくる。また、昼でも夜でも、いつドアをノックしてスタッフの方が入ってくるか分からない。そんな中ではなかなか熟睡は難しく、3泊4日中ずっとウトウト睡眠が続いていたようです。完全に睡眠不足です。
退院して自宅に帰り、西川ムアツ布団+トゥルースリーパー、特注低反発枕という、凝った感じの自分の布団に寝た瞬間、腰の痛みもたちまち消えて、ホッとひと安心。やっと眠りにつくことができた私でした。