
先日の落花生。様一時ご帰国記念・インドネシア鉄から一夜明けたのちネットをつらつら眺めていたところ、かねてから日本のODAで建設中のジャカルタMRTにつきまして、車両・軌道・信号など主要設備が住友・日車企業連合によって納入される見込みのようです。車両は当面15km少々の路線に96両とのことですので、8連を12本用意するのか、それとも6連を16本用意するのか……? いずれにしても、小田急や京王のような車体がジャカルタを走ることになるのかと思うと、新車ながらワクワクしますね♪ そして、あの偉大な御方もこれから大忙しになられてヲタ冥利の嬉しい悲鳴を上げられることでしょう……(謎)。
それはさておき、そんなジャカルタにおける日本製冷房車の歴史の先達は都営6000であることは間違いないわけで、そんな偉大な歴史を顕彰して改造変顔Lohan (魚) こと6227F編成の画像をアップしつつ (パクアン急行様のブログの最新記事によりますと、この編成も離脱してデポックの肥やしに……)、先日の宴の余韻にもう少々浸りたいと存じます。今回の宴は、いやはや10数名の大盛況となりまして、テーブル配置の都合上すべての方々とお話しするわけには行かず、大変失礼致しました m(_ _)m とりあえず、私が座ったあたりでも結構ディープな会話をした次第ですが、そのうち備忘録として記しておいても差し支えなかろうと思われる範囲でパパッと箇条書きしてみましょう~。実際にはもっと膨大な、覚えきれないほどの会話をしております (爆)。

* タンジュンプリオク線はさておき、ナンボ線の旅客営業再開は確実だが、さりとてナンボからジャカルタ・コタまでの直通8連が走るわけではなかろう。では折り返し駅は、チタヤムは貧弱すぎるので、やはりデポック?デポック・バル?……と思ったら、パクアン急行様のブログの最新記事で、たぶんデポック折り返しとの見通しが振れられています。
* プルワカルタとチカウムの廃車置き場は早朝から非常に警備が厳しくなり、おちおち撮影出来なくなった。
* 上記廃車置き場での撮影を鉄道会社側が嫌うのは、メディアへの露出を避けるためらしいが、ならば最初から解体すべき。それでも解体せずに放置されているのは、一応まだ減価償却期間を過ぎていないため? それともアスベスト使用車の解体技術を十分に持っていないため? 実際、プルワカルタに同じく放置されたランカスビトゥン客車火災による廃客車も、一歩中に入るとアスベストらしきものが露出した状態。
* ランカスビトゥン駅の客車溜まりは、かつて夜な夜な売春フリースペースのような場所であったらしい? そんなところで煙草の不始末か何かで火がついてしまった?
* そんなランカス駅もそのうち電化されれば客車溜まりは電留線になるわけで、ジャカルタ近郊では最後となった「のどかな主要駅」の雰囲気を楽しむなら今のうちだ。
* それにしてもジャカルタの鉄道事情の激変ぶりは本当に速い。1年ぶりに訪れても浦島なので、5年訪れなければ超浦島だ。マンガライ駅にスタバが出来るなどとは、数年前なら考えもしなかった。中央線高架駅も、2010年頃までの荒廃ぶりたるや、一般の日本人を連れて来るのは絶対に躊躇うようなものがあったが、今やそんな駅にはフツーに地元の中間層の客があふれている。
* 数年前までは圧倒的に非冷房エコノミー中心の運転で、夜になれば車内灯も壊れて真っ暗な車内に、ガラの悪い客ばかりが多数乗っていて紫煙が充満していたはずが、そんなガラの悪い客も今やすっかり冷房車の客として飼い慣らされつつある。
* それとともに列車への投石も減った。沿線のクソガキがかつて頻繁に投石していたのは、屋根や車内から沿線のガキを目がけて飛んでくる石や吸い殻への対抗策であったとも解釈できる。冷房車も、そんなエコノミー客と沿線クソガキとのあいだの「階級闘争」の巻き添えを食らって、走行中にバコンバコンと投石の音がしたものだ。しかし今や、滅多に投石の音を聞かなくなったし、205系に至ってはデビュー後しばらく経つのに未だ石避けネットを正面に装備しない編成もある。屋根上乗車禁止とドア閉め徹底は、沿線民との関係改善という点でも効果があったのかも知れない。
* 総じて日本からの中古冷房車輸入は、様々な面で沿線民の都市生活を一変させたわけで、今後のMRT建設・開業も期待せずにはいられないわけだが、それにしても数年前までは毎年せいぜい数編成の導入であったのに、何故ここに来て大量導入できているのか? やはりインドネシア全体の金回りが良くなったからか? それとも……(以下略)。
* 金が入り始めると、ジャカルタも一気に変わってしまった以上、ヤンゴンあたりもこれまでの牧歌的な鉄道情景なんて一気に変わってしまうだろう。数年後にヤンゴン環状線がボロ客レの世界のままであるとは到底考えられない。今年中に全て冷房車になるというのも余り考えられないが (笑)、数年というタイムスパンであれば確実にそうなる。
* あの会社のあの車両があの国に行くことが100%確定した。(そのうち正式発表されるでしょう) 配属先はあのエリア。こりゃぁボロ車両マニアにはたまらん話。現状ではあのエリアは列車が少なすぎるので、1時間間隔とかやってくれないものか。
* 東急の来年の鉄コレは銀色か? それにしても電車市場としては8500・6000系鉄コレの長期大量在庫を気にして、3500系海坊主の人気を読み切れなかったのだろう。3000系列は出せば売れるはずなので、3450形を早くシリーズ化希望!!
* インドネシアもこれだけ中間層鉄ヲタが出現している以上、自国車両のHOではなくN模型を欲するヲタは多いはず。そこで、試作中のRheo電車のN模型は大いに期待出来るわけだが、プラ板で試作しているようにも見え、もしやすると「おゆまる」か何かを使ったレジンキットになるのか? 詳しいことは分からないので続報に期待。