地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

第三ヤンゴン熱鉄記 (5) 備忘録その2

2015-03-16 00:00:00 | ミャンマーの鉄道


 *客車のラッピングは環状線よりも長距離列車の方で急激に進行中? 3/9には、昼行のイェ発ヤンゴン行急行が一編成ほとんどラッピングであったことに仰天。格下な客車で運行されるターズィー行のミキスト準急 (?) にすらミャンマービールのラッピングが……。長距離客レの編成美は間もなく見納めとは、予想すらしなかった展開。
 *総じて運賃300ksのエアコンヤター=冷房車はよく利用されており、以前であれば非冷房ボロ客車に収まっていたような客層でも、これが次に来るなら300ksを払って乗ってしまうという感じに。
 *環状線は渋滞の深刻化もあり利用客増。非冷房客レは1編成を除き6連化。
 *昨年3月には一旦急減していたように見えた英国戦前製DC流用客車は、車内整備のうえ続々運用に復帰しているように見受けられます。ほかにもボロいアッパークラス客車等を3扉化のうえ新たに投入。これらは扇風機がないのと床が板張りであるのを除けば、200ks特別車と同様のアコモ。200ksロングシート特別車のCNR中古扇風機が止まっている場合、100ksの運賃差って一体……(滝汗)。



 *臨港線にパズンダウン駅から乗る場合、駅の窓口では臨港線の切符を売っていないため、そのままホームに下りて車内で一律100ksの切符を買うこと。
 *線路市場ダニンゴン駅は線路と線路の間に柵が出来てしまったのみならず、駅周辺まで延々と柵を張りめぐらせようとしている最中。何がやりたいのか……。
 *昨年でも既にそうでしたが、さらに猛烈なスピードでスマフォが普及しつつあるため、車内にて大音量で音楽や動画を流しているヤツが必ず1両に一人はいるという有様 (エリートか、馬鹿っぽそうなヤツかを問わず)。車内で禁止されているのは喫煙と危険物持ち込みと接吻 (笑) 程度で、公共交通のマナー云々はこれからの問題であるため、音鉄の方は行かない方が身のため (ウルさくて発狂しますぜよ……)。
 *最近の中古バス輸入は、左ハンドル右扉で一切改造不要という理由もあり、ほぼウリナラ中古に切り替わってしまった模様。まぁ核心部品は日本製だしなぁ……。さらに、一部の路線では小回りの効く中型車(これもウリナラ・マウルポスの中古多数……)に変更。しかも、いわゆるベタベタなハルリュ・ドゥラマが当地でもウケていることもあってか、ウリナラ文字の行先や広告が「そこそこ壊れない」ウリナラ製の証拠としてそのまま車体に残っており、「ウリナラを訪れているわけでもないのに、何でウリナラ文字の氾濫をミャンマーで目撃しなければイカンのじゃ」という状態となっています (鬱)。せめてベトナム並みに塗装を現地化してくれれば良いものを……。今後、ミャンマーは急激に日本中古バス天国ではなくなって行く可能性が極めて大です。路線バスヲタの方で、ミャンマー現地の状況にご関心の向きは、今が最後の華だと思われたほうが良さそうです。なお、長距離・貸切車につきましては、基本的にバスセンターやドライブインのみでの客扱いとなりますので、ドアの左右は関係ないようで、新しめな日本の中古が多数入っているという印象です (まぁこれもウリナラ・コソクポスの中古と競合しているわけですが)。

※ちなみに、ウリナラとは何ぞやという問題、そして既存のウリナラ社会を前提とした場合の日本との価値観共有本質的可能性について、いすみ鉄道社長氏のブログが極めて適切かつ秀逸な評論をされていますので、興味のある方にはご一読をおすすめします。まぁ要は腐れ朱子学者の原理主義国家っつーことで。