近江鉄道の高宮といえば、単に本線と多賀線が分岐するのみならず、構内横断踏切や三角形の分岐ホームを擁するなど、(いくら駅舎が新しくなっても) 昭和な駅の雰囲気を今に伝える存在として隠れた人気があると思うのですが、とりわけごく一部の侘び寂び系ヲタの間で高宮の名を高からしめているのは、かつての貨物列車ヤードをそのまま利用した車両放置スペースでしょうか。かつてここで長年雨晒しになっていた西武401系は、彦根工場の匠の技によって完全に再生され (一部は部品取り?) 今や近江鉄道の主力となっていますが、今やここには、将来の近江鉄道の主力となることが期待されている西武3000系が放置されています。
このたび、せっかく徒歩で中山道を歩き、ついに高宮宿に達するからには、そんな西武3000系の現状も当然確かめなければならないと思いまして、垂れる稲穂と彼岸花の組み合わせが美しい小径を歩いて多賀線&ヤードの踏切に着いてみますと……をを!何と素晴らしい青草の海♪ 完全に3000系の下回りを覆い隠しまくっています……(*^^*)。こんなシーン、横瀬でも絶対に撮れないよなぁ……。もし安比奈線が完全に崩壊しつつある休止線ではなく、たとえば大井川鐵道の大代川側線のように遊休車両を突っ込んで放置するための路線として「活用」されていれば、安比奈のヤードにこんな感じで車両が放置される光景が展開したのかも知れません。
それにしても、彦根のミュージアム区画に放置されている新101系もまだまだ改造待ち在庫がある中、3000系は一体いつ改造されデビューするのでしょうか……?