地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

近江路歩き鉄 (5) 京都抹茶色113系

2017-11-26 09:05:00 | 国鉄型車両


 中山道が近江鉄道とつかず離れずの関係を保つのは、近江八幡の手前にある武佐で終わり、その後しばらく中山道は時折新幹線を眺めながら、篠原駅の南に広がる丘陵地帯を上がったり下がったり。それがようやく終わると、脇の新幹線ガードの奥には221〜225系が昼寝をする野洲の車両基地が見え、「ををっ!ついにここまで!」という感慨を覚えます。その後、野洲あたりでは高架下をくぐり、野洲川橋を渡る際には近江富士をバックに鉄橋を通過する電車を眺め、「これは絶景じゃ……」と思ったのですが、JRの橋はかなりの長さでコンクリートが電車を隠しているのが残念無念! その後は守山〜栗東界隈の旧街道を進み、ついに草津駅前に到達! 中山道は草津駅の南東で東海道と合流しました。



 そんな草津に着くということは、113系が未だ息づく草津線に出会うということを意味するわけですが、そもそも関西線〜柘植〜草津線ルートこそ往年の東海道の並行路線であり、「東海道本線」を名乗る資格があるというものです。しかし、中山道の岐阜〜米原〜草津間の方が線形が良く (加太越えの面倒を省略でき)、主要な都市が次々に現れることから、本来は「中山道本線」を名乗るべき区間が「東海道本線」に乗っ取られている (爆) というのは歴史の怪しいカラクリというものでしょう (笑)。
 草津宿に到達した夕方は、ちょうど京都との直通列車が運行されている時間帯につき、草津線ホームはもぬけの殻で肩すかしを食らったのですが、後日続きで草津駅に降り立ったところ、先頭が5700番台未更新車の113系4連がちょうど発車するところでした♪ 既に113系が失われて久しい関東の地から、はるばる歩きつないで113系現存の地にたどり着いた感慨を味わったのでした……。