地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

追憶の岐阜市内線つづき・赤い電車

2018-02-05 21:53:00 | 路面電車


 昨日は、当ブログ発足時からの常連さんとして (→と申しますか、それ以前に私がネットに足を突っ込むようになった頃から) 長年お世話になっております「ぱれっと」様が久しぶりに首都圏にお越しになり、しかも夜は沼津に泊まられて今日は某アニメの聖地巡礼をされるとのことでしたので、ロマンスカー移動の途中の町田にてちょっとした宴を開催しました。入った店は、先月パクアン急行様と初めて入ったタイ屋台風居酒屋で、いや〜実に美味かったです♪ ぱれっと様は別のご予定がキャンセルになって急遽時間が出来、私も先週でしたら飛行機の中で全く対応不可でしたので、お互いの予定が絶妙に重なり合って本当に良かったです☆ ぱれっと様には、楽しいひとときを共有して頂き心よりお礼申し上げます〜!



 というわけで、絶妙な味加減のタイ料理をつつきつつ、まぁいろいろな話題に及んだのですが、ざっくり備忘録として記しますと:
 *(ぱれっと様の最近の遠征報告) 香港は最近物価が上がりすぎ (→円安もトホホ)、鉄活動するのも頭が痛い。深圳の羅湖ではないボーダーの近くに宿をとり、毎日香港に「越境通勤」するスタイルにすれば、宿代も朝晩のメシ代も安い。しかも深圳には東風3 (!) と22系客車の静態保存もある!
 *ここ1〜2年は、103系と115系を潰すというJRWの本気を見せつけられ続け、広島では8〜9割が227になり、大阪環状線でも201は既に朝晩しか来なくなった。関西線の103系6連も昨年で消滅し、奈良線の103系4連も今度の改正以後205に変わって行くだろう。稲荷駅に雲集する外国人観光客を103に乗せるという奇想天外な風景は過去のものになるだろうが、こうなるといよいよ桜井和歌山線の105系と加古川播但線の103系の貴重度は激増する。ヲタ殺到の前に乗って撮るに越したことなし。また「国鉄広島」は死語になりつつあるが、「国鉄岡山」は当面安定しているので、ここも今のうちか。あと、七尾線の415系+クハ455を北陸鉄道とからめるのも今が最後の旬か? 
 *JREではついに川越・八高線にE231 3000を入れることになり、205・209系がヤバくなったものの、宇都宮地区では当面205は安泰か? ブッ壊れそうな飛ばしっぷりで野州北部を激走する205は、北千住〜柏間の常磐快速103に匹敵する爆走ぶりといえる。
 *琴電は最近、琴平線で600形の限定運用を続けているものの、2本のみとなった1070形の限定運用をやっていない。ということは、運が良ければ1070が日中に2連で運用されている姿に遭遇出来るかも知れない。いっぽう四国の121系は、既に結構な本数が7200形に改造されている。
 *広電906号のソウル輿入れは、今のうちに行ってみたい気分が強いけれども、とにかくソウル首都圏ではホームドアのせいで列車が撮りにくくなったのは辛い。そこで路面電車事情に目を向けるにつけ、宇都宮はクルマ社会栃木にありながら中心部のバスの本数や客の数が多く、うまくやれば (富山などとは違って) 最近ゼロから路面電車を創った街として注目されるだろう。
 *そう考えるにつけ、岐阜市内線の廃線は本当に返す返すも惜しい。今でも長良北町・忠節・鏡島方面へのバスは結構頻繁運転で、きちんとバリアフリーに配慮したり安全島を整備するなどすれば絶対に生き残る余地はあったはず。かつて岐阜には名古屋とは違った独特の賑わいがあったが、繊維業が没落した街に新たに人を引き込む努力をしなかった結果、名古屋と近場のSCに買い物客を取られ、徹明町の名鉄百貨店はドンキに変わり、昔の岐阜を知る者としては実に片腹痛い。ある街が公共交通に冷淡な態度を取るということは、実は来るかも知れない客をみすみす逃して自ら没落を選ぶことに等しい。

……というわけで、公共交通を愛する者として必ず慨嘆せずにはいられない岐阜市内線の没落を改めて思い出してしまいましたので、徹明町にて撮影した570・590形の画像を貼っておきます。昨年中山道を歩いたついでに徹明町を訪れたところ、そこに線路があったことを示すものはあらかた消えていて愕然としたものです……。