極めて個人的な思い込みではありますが、長年アムトラックの車両といえば、小学生の頃RF誌か何かに載っていたアムトラック・レポートを飾る、北西回廊の「メトロライナー」の印象が非常に強かったです。真っ直ぐな複々線上を、ギンギラギンのコルゲートに包まれたチューブ状の車体の電車や客車が走る光景は、新幹線0系とは全く異なる形容しがたい何かに満ちあふれているような気がしたものです。これがUSA的合理主義か……と (違うだろ!笑)。
もっともその後、大陸横断列車用の二階建て「スーパーライナー」客車の存在を知ることで、アムトラックにはいろいろな客車があるものだ、という当たり前の事実を知るに至りましたが、しかしいずれにしてもギンギラコルゲートの印象は強く、米国という国には余り興味がなくても (汗) いずれギンギラ客車を眺めてみたいものだ、という秘かな願望はありました。
というわけで、ミルウォーキー駅東の踏切で、目の前を通り過ぎるギンギラ客車=アムフリート客車を眼にした瞬間、心の奥底にあった30数年越しの思いがほとばしり、「アメ車、カッケェェ〜!!」と内心叫んでしまったのでした (^^;)。しかし、朝方は光量の関係で、踏切を横切る客車を広角側で撮ろうとしても、完全には止めきれないという遺憾が……。そこで、昼前に時間を確保してもう一度踏切に出掛け、目の前を過ぎゆくコルゲート客車をド順光で激写! 東急ギンギラコルゲートにメロメロな私が、アメ車の放つ燻し銀の輝きに抗しきれなかったことは言うまでもありません (笑)。それもそのはず、アムフリート客車はBudd社製ということで……血脈は確かに東急へと受け継がれたことを理解したのでした。
なお、1枚目の画像はCoach Class=一般座席車で、2枚目の画像はカフェ車となっています。何故カフェ車を編成の一番端に連結するのか、全くワケがワカラン話ではありますが……(汗)。