地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

第五ヤンゴン熱鉄記 (16) 緑青の新中華

2018-07-26 06:00:00 | ミャンマーの鉄道


 一昨日のパクアン急行様を囲むタイ料理の宴では、当然のように話題がミャンマーにも及んだのですが、「ヤンゴン環状線の電気式DC投入は将来の完全電化に向けたプレゼントなのだろうけど、如何にも取って付けたような案件で、しかも第三軌条でなければ建築限界の低さからしてムリだろう。フィリピン国鉄がINKAから購入するPP通勤客レ、あれは結構良い感じではないか。でも日本のメーカーや鉄道会社はEMU・DMUに集中し過ぎて、海外の動力集中式車両の細かいニーズに対応出来ないんだよなぁ……。そこで中国中車が東南アジアでも大きな存在感を見せるのは、口惜しいけれど当然だ」というぼやきも共有されたのでありました。



 一方、昨日の日経新聞によりますと、2011年の民政移行後のミャンマー投資ブームは、諸制度の整備が発展途上であることに加えてラカイン州の問題などもあって当面下火になってきたようで (私が初訪問した2013年頃のグラフの傾きがやっぱり凄い)、思ったほど中間層が生まれていない中、雨後の筍のように現れた航空会社のいくつかが運航を停止したほか、鳴り物入りで建設が決まったハンタワディ空港も今年に入って無期延期とか……。ヤンゴン環状線の電気式DC投入経験をもとに、バゴー及びハンタワディ空港への近郊輸送にも電気式DC を投入することになるのかとワクテカ予想していた私の見方は甘かったようです。ま、世の中何事も一進一退ですな……。
 というわけで、そんなミャンマーのインフラ整備は、1〜2年前に思ったよりもまったりとした速度で進むことになりそうですが、何事もとりわけ日中のつばぜり合いとなる中、こと罐に関しては中国の独壇場となるのでしょうか? 少しずつ増える緑+青のChinese Trainの画像を眺めていると、そんなことを思ったりします。画像は、マンダレー最速急行に続いてChinese Trainが投入されたピィ急行です。