地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

京釜線土砂降り鉄 (10) 初期型5000系

2019-07-03 00:00:00 | 韓国の鉄道


 去る7月1日に経済産業省が発表した、輸出貿易管理令の運用をめぐる通達の改正内容が、ウリナラにおいて激震と捉えられているようですが、これはまぁ言ってみれば、昨年来ローソク革命政権が日韓関係のあらゆるお約束を無視し毀損してきた結果、ついに日本政府としても、信用出来ない国家に対する待遇を変えざるを得なくなったということで、今回の発表はとりあえず、レーダー照射事件の後始末の一つではないかと愚考しています。
 レーダー照射事件は、ウリナラ軍が北の瀬取りによる戦略物資調達を助けていたのを見られてしまったが故に起きた出来事だったと思われ、日本を核とミサイルで脅かす北に日本製の戦略物資を国家ぐるみで横流すウリナラなどは最早安全保障上の友好国と呼ぶには値しない以上、輸出手続を簡素化した従来の優遇措置を止め、ウリナラについてはとりわけ厳しく審査するカテゴリに移すのは当然のことでしょう(省令で様々な国をカテゴライズする中に「り地域」というカテゴリを新設してウリナラを当てはめ、経産省の安全保障貿易審査課が極めて厳格なチェックを入れるようです)。これぐらいのことは自由貿易諸国でも普通にやっているはず。それをWTO違反だなどと騒ぐこと自体がお門違いも甚だしく、この期に及んで相変わらず日本に甘えているとしか思えません。
 かねてから、日本との関係で利益を得てきた人々を、「民族の正気」に照らして汚れた存在と見做す「積弊精算」を推し進め、「克日」を高らかにうたってきたのは、ローソク革命精神の発露に他なりません。というわけで今般の措置は「この際、戦略物資を日本から送るのも厳格な条件にしてやるから、今こそ本当に望み通りに日本を排除し克服し、完全な独立自主をやれるものならやってみろ」というイルボンからの愛の鞭だとどうして思わないのでしょう? たとえ物資がなくとも独立自主・自力更生の精神、そして千里馬・万里馬の速度戦・強行軍精神で、無いものも自分で創る。この世にうらやむものは無し! そのような思想的覚悟こそ、間もなくウリナラも喜々として懐に抱かれるところの、先軍チョソンの主体思想というものではありませんか。



 ともあれ今後ウリナラは、「本来であれば日本と密接な経済関係がありながらも、日本の安全保障上極めて疑わしくなった国・地域」である「り地域」に指定されましたので、さて、どれほどスムーズに半導体素材を調達できるのでしょうか。かつて尖閣事件に際して中共が日本向けレアアースを禁輸にした後、日本企業が必死に代替技術を模索したのと同じく、ウリナラで製造技術を早急に固めるも良し。あるいは中国様に戦略物資を頂けるよう頭を下げ、この際思い切って現代版の朝貢国の座を復活させて、天朝大中華の恩恵に喜々として浸るも良し。しかし、どれだけ時間がかかるか分かりませんし、あるいは天朝大中華もこれを奇貨として、袁世凱のような輩をウリナラに送り込んで政治と外交を全面指導するようなことになるやも知れません。朝鮮王朝末期のような、思わず息を呑むようなどんでん返しや荒波が、これからのウリナラで起こるかと思うと、脇で見ている物好きとしては本当に楽しみでなりません(110年以上前とは違うのは、もう日本は何らの領土・経済的関心も持っていないということ。だって、軍国主義じゃないんですから)。
 そしてもう一つの見どころは、ウリナラ半導体の生産が本当に止まったとき(そして今後、日本による厳しい貿易管理の対象が工作機械やその他の戦略的素材・部品にまで及んだとき)、ウリナラのVVVF電車は果たして潤沢に部品を確保出来るのでしょうか。日本的なDNAを受け継ぐ首都圏電鉄の電車に罪はないものと思いますが、部品が足りずやがて間引き運転の度合いが増すことになるとすれば、それもまた運命というものでしょう。また、ただでさえウリナラ製の電車は、中国製と比べてもどうも怪しい……と思わずにはいられないのですが(一番の代表例は、僅か2〜3ヶ月で運用を外れた、宇進産電製品搭載のインドネシア・Holec AC。タンゲラン線で乗った俺すげぇ、と改めて痛感します。笑)、今後世界中で、ウリナラ製電車のメンテナンスが滞ることも予想されます。
 まぁその時は、日本製品を買って頂きたいと思うものです。そもそも半導体供給も、ここに来て国産品が改めて世に打って出ようとしています。現在、岩手県の北上工業団地に、東芝メモリ岩手の巨大工場が建設中で、今秋完成と伝えられますので……(先日奥州街道を歩いていた際、街道の一部を潰して建設されていた巨大な建物に震撼しました。この手の精密機器産業が、いま北上周辺にバンバン進出しており、岩手県は非常に景気が良いようです)。

 というわけで、昨年夏のソウル出張ついでに、土砂降りの中で撮影した画像の続き……「205系5000番台の標準軌・交直流版」とも呼ぶべき (?)、KORAILの5000系改め311000系初期車です。出来れば、これが京釜線の急行線をかっ飛ばして来て欲しかったのですが、結局緩行線で来たのみで、編成写真はキレイに撮れなかったため、代わりに一両一両形式写真っぽく撮ってみました。とくにWパンタの中間車をはじめ、結構良い味出していて好きなんですよ、この電車……。