盛岡を訪れて「はるばる来たぜ」感を深く抱かせてくれる物事には、例えば石川啄木的世界観の高く青い空(北緯40度近くなったためでしょうか)、あるいは、じゃじゃ麺(炸醤麺)・焼肉・冷麺など、戦前における北東アジアとの往来の遺産といったものがありますが、鉄ヲタ的視点からみれば、田沢湖線専用の標準軌701系5000番台が現れることでしょうか。夜の盛岡駅にて駅撮りした際には、当然のことながら標準軌701系も激写メニューに盛り込みました。
しかし問題は、田沢湖線ホームとなった8・9番線のうち、どちらかと言えば9番線が使われる傾向が強く(気のせい?)、車両撮影に向いた8番線にはなかなか来ないことでしょうか。このため、18時40過ぎに入場券を購入して駅撮りを始めても、「田沢湖線、8番線に来ねぇ〜」とぼやき続けることしばし……。盛岡色701系は既に数編成を撮影し、いい加減体も冷えてきたことに加え、夜行バスで岩手県入りしていたこともあり、早く宿に帰って寝たいと思いつつも、
やはり折角の機会を逃すわけには行きません。20時前にようやく、赤渕行きが8番線に入線しましたので、ホーム上の下車客が階段に吸い込まれたところで撮影大会に突入し、標準軌+レアもの(?)な帯色の組み合わせを堪能したのでした。