来たる3月のJR全国ダイヤ改正から、特急「踊り子」の一部はE257系に変わることとなり、それに向けた余剰E257系の改造が進んでいる昨今ですが、中央東線にはまだ1編成が予備的な存在として残されています。「あずさ」がE257で運行されていた頃には、このカラーリングが当たり前のものとなっていましたが、今や予備車として滅多に動かなくなった中では、登場当初の印象の通り「異彩」に戻ったかの感があります。
今回のカットは、昨年の夏に松本駅を利用した際に、形式写真を撮りやすい位置にE257系が留置されていたことから、「そういえば」と思い撮っておいたものですが、「あずさ」での現役当時は全く写欲が湧かなかった車両でもあり、「何をいまさら」な感があります (^^;)。それでも、デジカメで撮る今日、見かけたら撮っておく方が長い目で見て良いことは言うまでもありません。
ちなみに、去る正月明けに松本を訪れた際には、残り1本となったこの塗装の編成は、塩尻駅の三角線に移動しておりました。伊豆特急を切り回すうえでは、E257系が全て伊豆向け改造を受ける必要もないと思われますので、この塗装は今後も1本だけ残されてヲタ寄せに使われるのかどうか興味深いものがあります。とはいえ、普通車の座席の上にランプが装備されているE353系のシステムが中央東線に定着しつつある中では、今さら臨時特急でE257を使うと逆に混乱が起きやすい、という判断になりつつあるのかも知れません。今春の「臨時列車のお知らせ」が注目されるところでしょう。