165系のスピリットを受け継ぎながら長年JRE北関東エリアで地味な活躍を続けてきた107系は、既に全車引退した宇都宮地区に続き、ついに来月上旬を以て高崎地区からも完全引退することになりました。そして、既に実際の運用に入っているのは僅か2編成ということのようで、その先頭には「さよなら107系」ステッカーが貼られています。これもまた、国鉄型車両王国である高崎らしいはなむけと言えましょう……。
そんなさよなら姿、相州在住ヲタがフラリと訪ねて当てるにしては運用範囲が広いことから、すっかり諦めて静かに想い出に浸るつもりでした (とりわけ昨年秋、中山道歩きのついでに夕方の横川で撮影した6連は、個人的に最高のシーンでした……)。しかし、豈に図らんや! 先日の上信ビール電車乗車のついでに、テキトーに高崎駅ホームの先端で撮っていたところ、「あまのじゃく軍団」の集合時間の直前である9時27分、大振りなさよならステッカーも凜々しく入線して来たとは……!!
遺憾なのは、この直前まで撮影に最適な曇りの状態で、107系の到着直前に急激に晴れて行き、しかしマニュアル露出をいじるのを忘れていたため、かなり露出オーバーになってしまったこと。それでもレタッチで辛うじて救済でき、花道を行く107系をめぐる又とない記録となったのでした……。
それにしても107系、さすがに下回りやクーラーは年代物であることは否めないものの、車体はさほど古くないため、例えば119系がVVVF化でえちぜん鉄道7000形となったのと全く同じように、107系も何らかの手を入れて目の前の上信に入らないものか……と思っておりました。とりわけ、西武701系グループである150形の1960年代製ボロボロ車内+コイルバネを考えてみれば、107系の廃車解体は勿体ないの一言に尽きます。仮に何も性能面でいじらないとしても、下回りもクーラーもそれなりに頑丈で安定した技術によりますので、もう少々老骨に鞭打つことも出来るはずです。
すると、これまた豈に図らんや! ビール電車の生々しい (笑) 記憶もまだまだ冷めやらぬ昨日、107系2編成がDE10牽引で高崎駅構内をちょこっと動いて上信側に押し込まれ、晴れて上信に正式譲渡されたとのこと! (既にネット上にはその模様がアップされています) 今後化粧直しで上信ストライプを纏うのが非常に楽しみになって来ました♪ (そして、鉄コレが出ると思われますので、財布に一陣の寒風が……)。一方、長年上信側の構内に鎮座していた103編成が姿を消したのは、この107系搬入に先立つ場所の確保のためだったのかも知れません。
(おことわり) 107系の登場はJR発足後ですが、系譜に基づき当ブログでは国鉄型車両カテゴリに入れさせて頂きます。
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