
粘着式鉄道の世界最速の座を北京=天津間の高速列車に明け渡そうとも、本格的な高速鉄道のモデルを世界に魁けて確立し、安全で正確な大量輸送で最も成功をおさめ続けているのはやはり日本の新幹線! その原点とも言える0系が間もなく引退するということで……東京五輪と新幹線の開業から44年、ひとつの時代が間もなく終わり、世界の高速鉄道網は新たな段階へと突き進んで行くのかと思うと、ふだん新幹線趣味をやっているわけではない私といえどもさすがに感無量です。
そこで、当ブログでは異例中の異例ともいえる新幹線の話題と参りましょう! ……たしか、去る3月に台湾新幹線の話題を扱って以来ですね (少なっ!……と申しますか、国内を差し置いて海外輸出版のほうを先に扱ったあたりは当ブログらしいひねくれぶり ^^;)。この秋の引退を前に、登場から黄金時代にかけての標準塗装を復活させた0系を、福山駅にて撮影したカットです!
広島での用務は夕方からでしたので、福塩線の105系を撮り終えた後は山陽線か呉線の普通列車で移動しても良かったのですが、折角ちょうど0系使用のこだま638号 (岡山行) が到着することに加えて、早めに広島に到着してお好み焼き&広電という選択の方が良いかなぁ……と思いまして (^^;)、敢えて2,410円の自由席特急料金を払って (100kmをほんの少々オーバーしているばっかりに800円アップ……高っけぇ……)、新幹線の下りホーム先端に向かいました。待つこと10分少々……来ました! 編成の短さを除けば昔見た姿そのままの0系が!!!

福山駅の新幹線は緩くカーブを描いており、昼過ぎに到着・発車する上り列車はどちらも順光で撮影出来るという何とも美味しいロケーションとなっています。そこで、僅か2~3分の停車時間のあいだに、新幹線16両編成分の長~いホーム (約400m) を移動! 日頃運動不足の身にとって、荷物とカメラを持っての小走りは堪えますが (爆)、何とか発車には間に合って後追い成功! v(^o^)v
もっとも……良い子の皆さんは絶対に真似しないように! この日は取りあえず私以外に誰も撮り鉄がいなかったからこそ、先端部に余り余裕のないホームでラクに撮影でき、ホームの移動もスムーズでしたが、既に夏休みに入り、完全引退カウントダウンということもあり、新幹線の各駅で待ち構える撮り鉄も増えるでしょうから、この日の私と同じような、思うがままの効率良い撮影は既に不可能でしょう。それだけに、夏休みでも何でもない平日の広島出張のタイミングに合わせて0系復活塗装が現れたのは本当にラッキーだったと思います。
それにしても、個人的には0系が東海道・山陽新幹線の主力として活躍していた時代、新幹線というと修学旅行の際を除けばほとんど縁がありませんでした。しかも、中学・高校時代の私は根暗で浮いたヤローでしたので (今も思い切りそうですが ^^;)、修学旅行といってもろくに楽しい記憶はございません (→だからなおさら団体行動を好まず、一匹狼で鉄活動をしているという……爆)。というわけで、0系そのものにこれまで思い入れらしいものはさほどなかったのですが、やはりこうしてシャッターを切ってみますと、「本当は憧れの0系に乗って楽しい旅がしたかったんだろうな……当時の自分」という感じで、今さらながら心の奥底の潜在意識に気付かされ、熱いものが沸々と湧いて来たのでした……。
0系の思い出といえばこの程度……というのは何ともお恥ずかしい限りですが、元祖・新幹線である0系は、乗ったことがある膨大な人々各自の記憶とともに、永遠に語り継がれて行くことでしょう。まずは引退の日まで安全運転を全うし、1編成ほど庫内動態保存されれば良いなぁ……と思っています。
こんにちは。ドクターJです。
0系車両は、あいにく私もそれほど思い入れはありませんでしたが、また一つ国鉄遺産(?)が無くなると思うと寂しく思います。JREの200系も旧塗色に戻した編成がありますが、こちらもそろそろだと思うとなんとも寂しい限りです。
先日新大阪駅に、朝7時47分に到着する福山始発の0系こだまを見てきました。つい最近まで腐るほど走っていた0系ももう神な存在です^^;名鉄のパノラマカーにしても、0系にしても、高度成長期の車両は常に未来を見ているような感じがして好きです。多くの子供が「電車好き」だった時代ですよねぇ~あぁ昭和よぉ 笑。0系とN700が共存している山陽新幹線が、よく考えるとすごいです・・。
こんにちは、コメントどうもありがとうございます!
ドクターJさんも0系にはそれほど思い入れなしですか……。現役だった頃に年齢の関係で自腹で乗る余裕がなく、しかも両親のいずれかの帰省の関係で新幹線を利用する機会でもなければ、新幹線は所詮手の届かない高嶺の花。気に留めないでおくのが、金のない鉄道少年にとって無難な選択だったのかも知れません (^^;
でもこうして国鉄遺産が現役を退くとき……やっぱり図鑑などで見慣れた車両が消えるのは余りにも惜しい、原風景が消える……という思いにさせられるのでしょう。
とりあえず、一時期東海道新幹線沿線のこだまオンリー停車駅近くにお住まいだったドクターJさんにとって、0系よりも100系のほうに強い思い入れがおありなのではないか……と推察します。100系は、チープな印象の300系と比べて贅沢な電車だなぁという印象があり、そんな100系がガラ空きの「こだま」で運行されていたのを私も気に入って何度も利用したものです……。
それはさておき、200系はたまたま上越新幹線の開業前試乗の機会があったこともあって思い入れがあります (^^)。豪雪・寒冷地帯に備えた雪切室の存在、それにスノープロウがゴツい正面など、目を見張ったものです……。200系もそのうち撮ろうかな、と思っているところです。
こんにちは、コメントどうもありがとうございます!
朝早くからの新大阪駅でのお出迎え、どうもお疲れ様です~。たしか明るい時間帯に新大阪に顔を出すのはその1本程度でしたっけ……。既に関西のファンの熱い注目を集める存在となっていることと思います。「腐るほど走っていた」といえば確かにおっしゃる通りですね……。時刻表を見ていても「0系」と表記されていた列車は結構あったはずなのに、消え始めたらあっという間でした (滝汗)。どんな車両でも消え始めた頃に油断していると後がコワイですね……。
それにしても、高度成長期の車両は本当に夢がありました……。前衛的なデザインでありながらどこか人間味も残り、鉄道技術者が思い描いた憧れがそのまま形になっているからこそ、より多くの子供を引きつけて鉄道少年の道、そしてハードコアな鉄の道に引きずり込んだのだろうと思います。それが今や、デザインも外注が多く……まあ確かに子供受けはするのでしょうが、そこで濃いぃ鉄活動の道に進もうという欲求を揺さぶり起こすのに十分なインパクトがあるのだろうかと思うと、ちょっと疑問です。
まぁ、こういうことを書いていると「これだから昭和ジジイは」とイマドキのク○○キに言われてしまいそうですが、いいんです! 死ぬまで昭和の残像を求め続ける覚悟であります!(笑)
それはさておき、山陽新幹線といえば100系が4連で走っているのもスゴいです。16両対応ホームにたったの4両という構図は、どこか貨物街道と化した在来幹線の普通列車にも似て……どこか哀れを誘います。今回は結局撮っていませんが、そのうち100系を集中的に記録しておくのも悪くないかな?と思っています。
そんなわけで手持ちの写真は余りありません。
お尋ねで恐縮ですが、私も福山に行ってみようと思いましたが、入線シーン、銀塩カメラ、レンズで何ミリ相当でしょうか?お見受けしましたところ300ミリあればO.K.なような気がしますが・・・。
本文にもありましたが、カウントダウンされているとはいえ毎日走っているので、8月下旬か9月はじめくらいに行ってこようと思ってます。時期を選べばまだ余裕を持って撮影できると思っていますが果たして・・・。
ご教示よろしくお願いいたします。
こんばんは、コメントどうもありがとうございます!
0系は今年に入ってから運用が一気に減ったなぁ~という印象が私にもありまして、新大阪発着がごく僅かという現実には腰が抜けそうになりました (汗)。もはや高い運賃を払ってでも岡山以西で撮影する方が、効率という点でも、大都市周辺にありがちな駅撮りパニックを避けるためにもベターなのではないかと思います……。
というわけで、福山で必要な焦点距離ですが、私の出張撮り鉄時の常用アイテムはAPSサイズ素子のデジ一眼と70~300mmズームですので、最長で480mmとなっております。このカットは確か200mmちょいくらいで撮っておりますので、300mmがあれば大丈夫……なはずです (曖昧ですみません ^^;)。
それにしても、新幹線趣味はSL趣味やブルトレ趣味ほどメジャーではないと思いますので、8月下旬か9月上旬でしたらまだ人出は大したことない……と楽観視したいところですが、最近は各誌での特集をはじめ、いろいろなサイト・ブログ・掲示板でも0系を目にする機会がとみに増えていますので、さて果たして……。まずはご健闘をお祈り申し上げます~。
でもコレだけのものを押さえていらっしゃる行動力には脱帽です。
こんにちは、レスへのレスどうもありがとうございます!
いやはや……出張鉄と申しましてもいろいろで、私の商売では幸いにして、一分一秒を争いながら隙を見て撮影……というスタイルの出張はございませんで、基本的に出張日の予定はルーズにすることができ、その前後の日に休みをくっつけても文句を言われません (逆に、土曜や休日でも仕事をすることが多いからなのですが……)。というわけで、出張大歓迎〜と言いながら撮り鉄に励むわけですが、最近は東京での日常の商売がとにかく忙しいため、逆に出張鉄しか満足に趣味活動をする時間がないという状況でもあります (中京圏以西の話題ばっかりなのはそのため……^^;)。
何はともあれ、今後も限られた時間を最大限に活かして撮り鉄活動に励みたいものだと思っています。行った先に味わい深い車両が残っている限り……。