鉄コレが余りにもいろいろ出るもので、嬉しい悲鳴を上げて卒倒しているあいだにいつの間にか放置状態が続いてしまった車両、まだまだあります……2年前に発売された南海1000系です!
丸みを帯びた湘南顔に、まるで台湾鉄路局の日本製ロングシート旧型客車を思い出させるような片開き扉+ズラ~リ小窓のこの車両、幼い頃図書館で見つけた『私鉄電車ガイドブック』で一目惚れし、目を皿のようにしてジーッと眺め続けたものです (根暗なガキ……笑)。とにかくこの手の「小窓がズラリ」というスペックは、スハ44系客車などと同様に大好きなのですが、残念ながら昭和30年代以後の高度成長期は明るい雰囲気の大窓の時代となり (これはこれで大好きなのですが……優柔不断 ^^;)、ある種の慎ましさと重厚さ、そしてパーソナルを重視した優等小窓車両の系譜が余り広がらなかったのは残念でなりません(まぁ、国鉄時代の特ロ~特急形サロ&キロ、あるいはサロ110・111・113などは小窓の系譜に入るでしょうか。あ、そういえば、近車デザインと言われる221・223・313系及び近鉄5200系も、加えても良いかもですね……)。
をっと話題が全くあらぬ方向に行ってしまいましたので閑話休題。ともあれ、南海1000系の謹厳にして優雅なスタイルは、根暗な幼稚園児のハートを鷲づかみにして離さなかったのですが、実は『私鉄電車ガイドブック・南海編』で最もハートがメロメロになってしまったのは、戦前の名車中の名車・1201形だったのです……(^^;)。というわけで、その後もずっと遥か彼方の南海を想い続ける根暗な小学生時代を経たのち、晴れて18きっぱー中坊となって初めて関西に遠征(初の関西入りは今はなき新宮発天王寺行き夜行鈍行というマニアックさ ^^;;)したのは良かったものの……半鋼製釣掛式電車への関心がMAXに達していたこともあって、南海は貴志川線のみの訪問となってしまったのでした……(滝汗)。当時は1000系も辛うじて現役だったはずですので、大阪~和歌山間の移動は南海でも良かったはずなのですが、当時はRJ誌の「電車の時代」と題する特集で阪和モヨ100の流転の車生を扱う記事を見て「すげーな阪和線……」と思ったことから、紀州から泉州へ向かう道中は南海の孝子越えではなく阪和線113系の山中渓越えとなってしまったのでした (貧乏な18きっぱー中学生にとって、なるべく国鉄に乗ることで節約しなければという至上命題もありましたし……悲しいのぅ~。→遠征中の食事は全て立ち食いのかけそば・天ぷらそばでしたし ^^;;)。
というわけで、乗ろうと思えば乗れたはずなのに、1987年に引退した南海1000系には乗りそびれてしまいました。そんな1000系をせめて模型で愛でたいと思い、2年前の発売時には断固ゲット!を期したものですが、折悪しくインドネシア遠征中に骨折……。やっとこさ難波駅のサービスセンターを訪れたのは、ギブスが取れて最初の出張となった岡山訪問の帰り。まだ後遺症として痛すぎる関節炎が続き、牛歩でしか歩けないにも関わらず、必死に御堂筋線に乗ってゲットを果たしたものです (新大阪駅も難波駅もマジで辛かった!!)。
そんな苦労をしてまでゲットした逸品でありながら、思いがけず放置となってしまったのは……やはりインレタ問題と自分の怠惰のためです (滝汗)。同梱のチョロ過ぎる車番ステッカーでは満足出来るわけもなく、ジオマトの南海汎用インレタが再生産されるまで待つことしばし……。その後ようやくインレタをゲットしたものの、結局多忙と他の新製品いじりのため後回し……(^_^;)。しかし、このたび7000系旧塗装鉄コレが出たのを記念して、2年越しの宿題をやらねば!と一念発起しまして (というほどでもないか……^^;;)、ようやく全バラシ→苦心惨憺のインレタ貼り→クリヤ吹き→N化パーツ&動力装着→再組み立てという一連の作業を進め、ついに完成! 模型でもやっぱり優雅な姿に、思わずムフフン♪という気分に浸っているところです♪♪ ベンチレータが屋根と一体成形で些か物足りないのを除けば、とても美しいと思います……(*^^*)。
しかしながら、鉄コレ動力の都合上、動力を装備するのはT車であったり (途中で同梱の台車レリーフがT車用であることに気づき、さらにいろいろ検索した結果、M車に装備するものではないことが発覚し、思わず脱力しつつ床下パーツ交換……)、ジオマトの汎用インレタには「1」が余りないため、2枚2000円購入しても6両分の車番には足りないなど (片面2ヵ所車番を貼ることも消耗の原因)、ハラハラドキドキの連続で、結構疲れました……。まぁ一番緊張して疲れたのは、最後の仕上げであるHM製作 (プラ板を円形に削り出し) 及びマスクへの接着だったのですが (^^;)。というわけで、全くレビューにはなっていない個人的思い入れと苦悶ばかりでスミマセン (超滝汗)。
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