根岸駅の良いところは、ホームにいながらにしてスイッチャーが盛んに動き回るシーンを満喫できる点ですが、その主力をなしているのは、淡いエメラルド色が上品なNDD56です。1998・99年に計2両が新潟鉄工で製造され、予備的存在としてもう1台ある古典機 (?) D50と比べれば圧倒的に新しいですが、それでも既に登場から20年を経ています。時が過ぎ去るのは余りにも早い……。
そんなNDD56は製油所の所有ですので、エネルギー源について何ら不足も心配もなく、純粋なディーゼル機関車として動いて来たのでしょうが、ハイブリッド化・脱炭素化が叫ばれる昨今にあって、長い目で見れば、製油所のスイッチャー故にそんな動きの例外であって良い、というわけにも行かなくなるのではないか、とも思えます。すると、D50の老朽廃車を見据えて、JRFに準じたハイブリッドなスイッチャーを導入し、ついでにNDD56も割と早期に廃車という可能性も決してゼロではないという気がします。この罐はこの罐で結構愛嬌がありますので、何時までも活躍して欲しいとは思いますが、果たして10年後にも変わらず走っていますかどうか……。考えすぎとはいえ、全ての鉄道車両の運命は、一寸先は闇。ありふれた日常の入換風景であっても、ありがたやと思いつつ激写して行きたいものです。
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