かねてから日本の支援によって建設が進められてきたジャカルタのMRTがついに開通し、試運転・仮営業も含めた詳細がパクアン急行様のブログ及び東洋経済ネット記事を通じて紹介されています。諸々のインドネシア特有の難しい問題はさておいて、まずは世界最悪級の交通渋滞地獄に陥っている大都会において、KAIジャボタベック事業部→KCJ→KCIに次ぐ大量輸送機関が新たに誕生したことを祝いたいと思います。そして、MRTJの沿線は中間層が住む高級住宅街&ビジネス街ということもあって、MRTJは開業当初から極めて整然とした秩序とともに運行されているとのことで、約10年前に初めてインドネシアを訪れた当時は屋根上乗車やドアしがみつき乗車が当たり前、落書きもありまくりのカオスであったことを思えば、誠に隔世の感があります。
このことはとりあえず、鉄道に乗らなかった中間層が新たにMRTJの顧客になったということであり、庶民が利用するKCIとは別世界であるためかも知れません。とはいえ、KCIにしても全車冷房化・屋根上乗車消滅・窓ガラス割れ激減を実現しているわけで、まさにこれこそ経済発展というものか……という感慨を抱かずにはいられません。
というわけで、約10年前の初訪問時に撮影したきり外付けHDの肥やしになっていた画像を掘り起こしてみました。日本製のステンレス・非冷房エコノミ電車のうち、何らかの理由で正面窓がHゴム支持の細目窓に改造された編成です。落書きがイヤだな……と思い、撮ったもののアップせずお蔵入りしていたのですが、今改めて、滅茶苦茶なカオスだった10年前のジャカルタを回顧するにあたり「そうそう、こんなのも撮っていた」と思い、レタッチした次第です。とにかく、何もかもが懐かしい……。
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