先ほど、怪社の最寄り駅から丸ノ内線に乗ったところ、普段なら夜遅くにつき結構空いているはずの電車が、どういうわけか若い女で混み混み……。よく見ると、どの女も、思わずバス・トランジット・システムの略称か?と思ってしまいそうな某グループ名が記された真っ黒な土産箱を持っているではありませんか。
そんなグループが、死者を愚弄するような表象やパフォーマンスで激しい物議を巻き起こしつつあるようですが、要は、他人がウリナラを見下げるのは絶対に許せないものの、ウリナラの正義と輝きに基づいて軍国っぽさをアピールし、他人を愚弄するのは当然、と言いたいのでしょう。それは言い換えれば、他者なき《ウリ》の集団心理だけが世界を解釈し、過去と未来の歴史を思い通りに創造できるという、腐れ儒者の本場らしい伝統の最新バージョンと言えましょうか。ミチェもイルチェも軍国としてウリナラを圧迫できたのに、その逆が出来ていないのは口惜しいという、歴史を忘れた独りぼっちの《チュチェ=主体》らしさでもあるのでしょう。世界がそんなウリナラからますます孤立する中、ウリナラは光り輝く核兵器と先軍政治を高く掲げる青年大将ニムのもとで《民族の正気》に覚醒し、古い世界と対峙する《シンセーゲ=新世界》を打ち立てようとしているのですから、これほど興味深く、世界史的にも稀に見る動きは他になかなかありません。
というわけで、そんなウリナラの特色ある軍国アイドルグループ (ファンクラブのメンバーのことをa○myと呼んでいる以上、軍国アイドルと定義して差し支えありますまい) の、如何にも○○ス○○ツっぽいコスプレの色を思い出させるような、KORAIL在来線最速列車・ITXセマウルの画像をアップしてみましょう。
かつてセマウルといえば、朴正煕大統領がイルボンからゲットした開発資金で「漢江の奇跡」を巻き起こす中、その経済的な成果を貧しい農村にも行き渡らせ、新しい (セ) 農村 (マウル)、新しい生活、新しい国民を造ろうとした運動のことであり、そんな名前を最速最豪華列車「観光号」に代えて冠した新型特急は、あからさまに新幹線0系のパクリデザインの罐を使うのも止めて、あくまで独自設計・独自デザインのステンレスPP動車として登場し、韓国を訪れる日本人からも絶賛されるような豪華な内装と乗り心地を誇ったのでした。今や、公定の耐用年数25年をほとんどの車両が過ぎて廃車となり、一部の途中から増備されたと思われる中間客車が、ごくたまにムグンファの特室として連結されてもいますが、そんな、ある意味で韓国にとっても、日韓関係についても一番マシだった時代の象徴が特急セマウルであったわけです。
これに対し、老朽化したセマウルを置き換えたITXセマウルは、一応考え方としては先行して登場した京春線のITX青春 (まだ撮ったことない ^^;)と同様、KTXがカバーしない都市をなるべくスピーディーにソウルと結びつけるという役割を負っているわけですが、登場した時点で最早かつてのセマウルのような黄金の花形車両たりえず (その役目はKTX山川に)、加えて編成も6連と余り長くなく、どう見ても「電車で速いムグンファ」という印象を拭えません (乗っておらず撮っただけですので、極めて一面的な評価に過ぎませんが ^^;)。
また、既に儀旺の鉄道博物館訪問記事でもご紹介した通り、これからKORAILはミニ新幹線的な風貌の準高速列車を全国展開するとか。すると、このITXセマウルも、何だか中途半端な存在感で終わりそうな気もするのですが、どうなることやら。
あぁそうか、北の主導&核つきで南北が目出度く統一し、したがって統一の費用にイルボンがビタ一文たりとも払わずに済み、もっぱら南の国力を以て自力更生の精神で北のインフラを立て直す中、とりあえず真っ先に鉄道インフラの改善に手が付けられるであろうソウル=平壌間の速達列車にこれを使えば良いのか。しかしその場合には、労働党幹部ニムが南チョソンを現地指導遊ばされる場合の利用と、光り耀く民主首都平壌に赴いて積極的に先軍チョソンを理解しようとする進歩的外国人士の観光利用に供するため、イルボンのグランクラスも真っ青になるような超豪華サロンカー車両「主体室 (チュチェシル……特室よりも上)」も連結しなければなりますまい。あぁ〜、ウリ式社会主義ネタで妄想を書くのは楽しいなぁ〜(狂)。