地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

阪急神戸線8000・9000系を撮る (2018)

2018-11-12 15:00:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 一昨日、非鉄目的で中央線の韮崎を訪れたところ、かつての甲州街道の宿場中心地に、いきなり「小林一三生家」と記された石碑が現れてビビりました。山梨と関西……遠く離れてはいますが、まさかこんなところが関西鉄道王の出身地であったとは! そこで帰宅後、「小林一三×韮崎」でググってみたところ、韮崎市が作成したパンフのPDFファイルが現れ、なるほどフムフム……。小林一三翁が阪急沿線に居を構えた際には、風景が韮崎と似ているという理由で池田を選んだとのことですが、北摂の山々は山梨峡北の高峰のミニチュア版ですか……。



 というわけで、今年3月にほんの僅かな時間だけ神戸線沿いで撮り鉄したきり、HDの肥やしになっていた画像を引っ張り出してみました。すぐにアップすれば良いのに放置していた理由としましては、完全な順光ではないことと、7000系以前の車両ではないという個人的好み (偏見) の問題があるわけですが (^^;)、折角こういう機会ですので活用しようかと……。
 それにしても最近は、阪急で半日なり終日なり、腰を落ち着けて撮っていない……。神宝線系統でいえば、更新して前面の表情が変わった5100・7000系とか結構好きですし、他にも例えば宝塚線にしても京都線にしても、変化が少ないなりに少しずつ撮り貯めておきたいものですし、ガラッと面子が変わった能勢電も行ってみたい。やるべきことややりたいことが多すぎて、時間が限られていることは恨めしいものですが、小林一三翁成功の秘訣は、時間管理の上手さであったとも言われます。やはり偉大な人物には学び続けなければならないようです。

スカブミ線が気動車だった頃 (下)

2018-11-11 14:05:00 | インドネシアの鉄道


 去る9月に発行された、旅行作家・下川裕治氏の『東南アジア鉄道全鉄道制覇の旅』続編(双葉文庫)がメッチャ面白いです。今回はとりわけ、長大な路線網を誇るインドネシアでの乗り潰しに重点が置かれているわけですが、KAIならではの発想による列車運行や、列車名が付いた客レの全席指定席化に大いに翻弄され、日本と同じ発想での乗り潰しが出来ない苦悩の繰り返しに、「あ〜、インドネシア鉄あるある!」と思わずニヤリとしてしまうのでありました。具体的に申しますと、地方の末端路線で毎日1〜2往復の列車が運行されている場合、その列車は往々にして大都市への直通需要のみを考えて設定されており、地方交通としての位置づけではないため、早朝・深夜のみの運行であったり、運賃も短・中距離客を排除して「バスに乗れ!」という暗黙のメッセージを送るため、短距離しか乗らずとも相当長い区間と同じ運賃を取られたり……(目的地と終点がなるべく近い列車に乗るのが賢明です。幹線でも、同じ区間・等級であるにもかかわらず運賃が全然異なるのがフツーです)。
 というわけで、とある支線の列車に支線の分岐駅から早朝深夜に乗ろうとすると、実は最初からジャカルタやスラバヤから通し乗って来る方が遥かにラクだった、というトホホな事態に次から次へと直面し、事前の時刻表研究が死活的に重要であることを下川氏も思い知らされるのでした……。



 そして、もう一つのクセモノが、ネームド・トレインの全車指定席化。これもまた、旅客が全員座って行けるようにというKAIの大御心にして、「立ちんぼのキセル野郎は乗るべからず! 混み混みでなければ車内検札も楽勝! 運賃取りっぱぐれは過去の話!」という気合いの入ったメッセージでもあるのですが、その結果、土曜休日や学校休校日の人気列車の切符は、オンラインで事前予約する地元客で早々に埋まり、短期で訪れる外国人は「立ちでも良いのに乗れないとは……」と泣きを見ることになります。否そもそも、外国人も楽勝でオンライン予約・クレカ決済できれば文句はなく (既にタイは可能)、あるいはその路線に当日売りしかない鈍行列車が走っていれば良いのですが、インドネシアのオンライン予約は海外発行クレカを受け付けないという曲者ですし、そもそも鈍行列車がネームド・トレインとなって全席指定席だったりするという「何じゃそりゃ」ぶりですので何をか言わんや。
 その結果、下川氏はボゴール・パレダンからチアンジュールまで、スカブミ線の乗り潰しをしようとして、2度もSold Outを宣告されるという悲惨な境遇に直面したという……。スカブミ線が日本製KRDで運行を再開した頃は、全車自由席の2等運賃列車でしたし、私がスカブミ〜チアンジュール間の運行再開間もない頃に乗った際にも、フツーに発車間際の購入が可能だったものです。年々、渋滞が酷くなって列車の旅が見直されていること、そして路線再開から時間が経ち、すっかり知名度も広まったことが、毎日3往復の列車満席御礼ということにつながっているのでしょう。
 そんなスカブミ線も、ゆくゆくはスカブミまで複線電化され、予約に苦しむことなく205系など日本中古電車で往復できるようになるとは、世の中本当に変わりゆくものでございます。キハ40系列のインドネシア版とも言うべきKRDの「ブミグリス」が往復していたのも遥か昔であるかのような気がして来ました。

常磐線の旅2018夏 (7) EH500トヨタ号

2018-11-05 23:55:00 | 貨物列車


 東北本線ほどの大幹線となりますと、さすが首都圏と東北・北海道を結ぶ物流の大動脈、EH500牽引のコンテナ列車が結構頻繁に (?) 姿を現します。もちろん、その本数は貨物時刻表に掲載された列車を超えるものではなく、間隔の疎密はバラバラですが、たまに集中して来ることもあり、「小一時間撮影しているあいだに1本来れば御の字か」と思い込んでいただけにウレシイ悲鳴です♪ 何しろ、甥っ子とともに常磐線で乗り撮り鉄したあと、ついに岩沼以北に達して駅撮りモードに入ったところ、約10分くらいの間隔で4本も列車を撮影できましたので……。



 そんなEH500貨物の中でも、とりわけ存在感を放ちまくって白眉と呼ぶに値するのは、車メーカーであるトヨタが、複数の工場間で部品を融通するために走っている「トヨタ号」でしょうか。赤い罐に青いコンテナ……このシンプルながらも鮮やかな色が描き出す編成美は、日本の貨物列車のなかでも特に素晴らしいと思っております。
 しかも今回の撮影にあたり、事前に貨物時刻表の誌面を確認しないで自宅を出発しましたので、いっそう宝くじドストレート当たり!という気分でした♪ 時刻表を綿密に確認してもウヤ爆弾を食らうことも有り得ますから……。

第五ヤンゴン熱鉄記 (19) 仙台色日緬友好

2018-11-01 16:16:00 | ミャンマーの鉄道


 些か旧聞に属するかも知れませんが、去る10月からミャンマー政府が日本人観光客の1ヶ月以内のミャンマー訪問に対してビザを免除しています。私が初めて訪問した2013年にはビザ代は30米ドル+手続費だったところ、免除直前には50ドル+手続費というトホホな金額になっていましたので、これは短期の鉄ヲタ訪問にとっては朗報と言えましょう。当面1年間の試行で、1ヶ月以内に出国する航空券を所持していること (→何ヶ所かで陸路入国可であるものの、出国は航空機に限る) という条件はありますが、末永く定着して欲しいものです。



 というわけで、早いもので1年半以上前の撮影となってしまいましたが、5回目のヤンゴン遠征時の画像がまだまだ大量にありますので、少しずつアップして参ります。今回は、先述の目出度い話題にちなみ、日緬友好ステッカーつきの仙台支社色キハ40・48です♪ 就役してからまださほど時間が経っておらず、結構美しい姿の5連……来れば悩殺モノで大フィーバーだったのを思い出します。
 それにしても、そろそろヤンゴン環状線の大改良工事 (日中の減便を伴う) も結構進み、日本製の電気式DCも第一陣が出来る頃合か?と思うのですが、え……まだまだ? 当面は様子見が続くのでしょうか。ともあれ、ヤンゴン近郊のローカル列車が現行通りに日本中古DCとミャンマー・オリジナル客レの二本立てで運行される状態が今後も永く続く保証はないですし、電気式DC導入後もしばらく残るキハ40系列が現行の仙台・東海色を保つという保証はないわけですから、まだの方はお早めにどうぞ〜、といったところでしょうか。