地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

暮れなずむ東武10030系@荒川堤

2019-01-18 00:32:00 | 大手民鉄 (東武)


 鉄道各社から3月のダイヤ改正をめぐる様々なプレスリリースがなされている昨今ですが、東武は昨日、東上線の目玉列車として50090系使用による「川越特急」を発表し、東上ライナーと同じく「C」状態でのシートながら料金を取らないという大盤振る舞い (?) ぶりに驚きました。西武がち○○特急、もとい001系を小江戸号に投入するのを見越して、川越観光は東武!というイメージの定着を図ろうとしているわけですが、さて勝負はどうなるのでしょうか。単純に鉄道利用で川越、ということであれば東武圧勝でしょうが、昔の街並みをぶらつくには本川越の方が全然便利だったりしますし。
 そんな話題の陰で、50090系のフライング東上ラッピングは終了とのアナウンスがなされましたが、まぁ50090だからいいや、と (→撮っていないですし、今さらヲタ殺到の中で撮ろうという気もなし。高坊ヲタになっている甥っ子は電話の向こうで焦っていましたが。笑)。



 いっぽう、そんな東上線の池袋駅売店を一昨日眺めてみたところ、鉄コレ78系はBセットがまだ在庫していました。恐らく、他の駅で売れ残った分を池袋に集約し、最後の売り込みをかけているものと想像されます。まだ持っていないけれど是非欲しいという方はお早めに……(売り切れ御免)。
 というわけで、東上線の画像でも……と思ったものの、最近は東上線方面に出かけてついでに撮り鉄する機会が全然なかったりします (滝汗)。そこで最近撮った、78系が似合いそうな街並み、すなわち荒川沿いの区間を走る10030系を貼っておくことにします。78系が行き交い、金八先生が放送された時代も、早いもので30数年前から40年前の話となってしまいましたが、街並みそのものは不思議なことに、新たにスカイツリーを添えたのを除けばほとんど雰囲気が変わらず、昭和の残り香を漂わせたまま、間もなく平成も終わって新たな元号の時代に入ろうとしているという……。10030系は1988年登場ということで、辛うじて「昭和な風景・金八先生的風景が似合う昭和の電車」にカテゴライズしても良いでしょうか。
 なお、出来れば10000系が来て欲しかったのですが、この日の浅草口普通6連は10030系ばかりで、待っていてもなかなか来ないまま夕暮れ時が終わってしまいました (苦笑)。


夜明けの京王9000系@京王片倉

2019-01-16 06:00:00 | 都市民鉄 (首都圏)


 先日のKO観光によるJR運賃ごまかし事件……ウチの怪社も僅かながら取引していますので(貸切バス利用→JRは利用せず)余り言いたくはありませんが、「やっちまったな……」という感じでしょうか。JR発券代理店としてのステイタスは、さてどうなる? マルス撤去ですかねぇ……?



 というわけで、最近撮った親会社の画像を。早朝の京王片倉駅に到着した9000系です。横浜線利用で高尾山に登る際、早朝は八王子・高尾での乗り継ぎがどうも良くないため、どのみち同じ列車で高尾山口に着くならJR片倉→京王片倉徒歩連絡にしようと思ったのですが、そのついでに上りを1本撮影でき、下りホームから富士山の眺めも良いということで、この乗り継ぎ、気に入りました (笑)。7000系が来れば一番良いのですが……。その後やって来た高尾山口行きは、紅葉の休日ということで、早朝から座席がハイカーで埋め尽くされたのは壮観でした (汗)。


特急ふじかわをサクッと撮る@富士駅

2019-01-14 21:05:00 | JR発足後の車両


 先週、富士五湖エリアを1泊2日で訪れたのですが、往路は松田から御殿場まで御殿場線に乗ったところ、何と!松田駅に自動改札が出現し、3月2日から下曽我~足柄間でもICカード利用開始とは! そもそも神奈川県西部と静岡県東部の間は人の往来が活発なわけで、今どき御殿場線の県境越え区間でICカードが使えないなんて何処ぞの途上国か、としか言い様がなかったのも事実です。JRE~JRCの通し乗車では、ヲタでなければわざわざ国府津~沼津間で御殿場線に乗ったり、下土狩から小田原に行くのに御殿場経由にするといった類のことは有り得ず、常識的に考えれば誰もが速くてラクなルートを選択するはずで、それに応じてICカード利用者の乗車ルートを類推し徴収しようと割り切ったのでしょう。
 いっぽう復路は、富士山の西を走る富士急バスで富士宮に出て (快速バスは白糸の滝から富士宮の浅間神社まで通過扱いとなり、自動車専用の西富士道路を爆走するのが面白かったです)、富士宮から富士まで久しぶりに身延線に乗ったのですが、甲府から来た電車が超ガラガラで、富士宮で突如席が埋まる……という極端な光景に驚きました。



 富士で身延線から熱海行きに乗り換える際には待ち時間が少々あり、その間に到着した静岡行きの特急ふじかわをパチリ。373系、久しぶりに撮りました……。
 そしてショックを受けたのは、客が少ないな……ということ。土曜の夕方4時台に静岡に向かう列車ですので、出張客利用も少なく、イマイチ旅客流動からは外れている列車であるためかも知れませんが、少ない客のそれなりの割合が富士宮からの客であると考えますと、身延の前後では超スッカスカで走っていたのではないかと想像されました。
 というわけで、甲府界隈から静岡への新幹線連絡需要や、身延山での行事でもない限り、如何に身延前後の利用客が少ないか……という事実を、普通列車と特急の両方で思い知ってしまったのですが、これに加えて今後中部横断道が完成すれば、甲府から静岡への移動需要は完全に、あっという間に着くバスや車に流れて行くことでしょう。そしてリニアが完成すれば、そもそも甲府盆地民の名古屋・関西への移動需要はリニアへ……。今のところ、名松線ですら復活させるJRCですので、まさか西富士宮~鰍沢口間が切り捨てられることはないでしょうが、最悪の場合、甲府~鰍沢口間は三セク、富士~西富士宮間は「富士宮線」と改称、その間は廃止なんてことも有り得るのではないか……と思いました。またその前に、特急ふじかわも減便・廃止が有り得るでしょう。今は誰も注目していない373系と特急ふじかわを、のんびり・まったり楽しむのは今のうちかも知れません。杞憂であれば良いですが……。


第五ヤンゴン熱鉄記 (20) 近郊客レDF1221

2019-01-11 12:00:00 | ミャンマーの鉄道


 インドネシアに続いてヤンゴンでの御勤務も既にそれなりの時間となられ脂が乗っておられた落花生。様が、このたびついに東京本社への帰朝の辞令を受け取られたとのこと。ヤンゴン訪問時に大いにお世話になりましたことにつきまして、この場ながら改めまして心よりお礼申し上げます m(_ _)m そして、落花生。様の会社はこれからしばらく、皆様もご存知の諸事のため、全社を挙げて激務続きとなりますが (このため、果たして落花生。様の後任人事が充てがわれるのかどうか?)、すでにミャンマーのほとんどの路線を制覇された落花生。様でいらっしゃいますので、多忙を縫って名著『インドネシア鉄道の旅』に続く『ミャンマー鉄道の旅』を刊行されることを今から熱望したく存じます。



 それはさておき、落花生。様のブログを拝見しておりますと、日本の全面支援で行われているヤンゴン環状線改良事業は、客が少ないミンガラドン空港周辺部の一時全面運休や一部区間の暫時単線運行を伴いつつ結構集中的に進められているようで、既に完成した区間のレールは、まるでタイやインドネシアかと思うような見事な高規格路線 (?) となっています。真っ直ぐな重軌条、分厚く盛られたバラスト、その上を滑るように走るキハ38……夢じゃないかと思います。その一方でダニンゴン駅は相変わらずの線路市場。一時的な列車減による混雑の悪化と合わせて、まさに過渡期ですね……。

 というわけで、私自身は一昨年の3月以来足が遠のいてしまっているのですが、とにかくミャンマーは思い立ったが吉日。しかも、現在は当面1年間の予定での観光ビザ免除中です。今後は多くのDCが標準色の赤クリームツートンになって行くでしょうし……皆様、行きたいと思った今がまさに行き時ですぞ!! (まあ私の場合、ヤンゴン環状線の減量ダイヤが終了し、ツートンと日本色の混結がもっと増えてカヲスになったら久し振りに行きたいかな……と)。
 そんな中、騙されたと思って注目しておくと良いと思われるのが、ボロ客車による客レです。電気式DCが大量に入ることで、一気に老朽廃車となるか、地方に転出することが予想されます。一応、罐の方は時速60~70kmくらい軽く出ますが、今のところキハ40系列と同じスジに乗れているのは、そもそも駅間が短く寝たスジになっているからです。これがもし、最低でもカミンズエンジン搭載キハ40系列でなければ乗れないスジになるとしたら……。日本中古DCも良いけど、ボロい客レの金属質な走りもなかなか良いものですぜ、旦那!
 ヤンゴン界隈客レを撮った画像のストックは 膨大にあるのですが、最近は材質の悪いラッピングをベタベタ貼った車両が多いのがどうも良くない。というわけで、美しい白罐とラッピング少なめ編成の組み合わせをお楽しみください。。

京釜線土砂降り鉄 (7) ELムグンファ

2019-01-10 12:00:00 | 韓国の鉄道


 韓流コンテンツにはそれなりに秀作もあるのかも知れませんが、最悪の駄作を国家がプロデュースして失笑ユーチューバーになって一体どうするのか。余り言いたくはないものの、これではひょっとして、この国家のやる事なす事全てが虚言虚構だと思われても仕方がないのではないか……。そもそも下らないBGMで煽る表現手法は決して、問題を平和裡に解決しようとする文明国のそれではなく、やたらと「ウリ民族の悲壮な命運」を脳内に刷り込もうとする主体チョソンのそれと全く同じではないか……。あぁそうか、もともと同じ民族だったし、そんな主体チョソンこそ正統だと思っている連中がローソク革命で大きな顔をしているのだっけか。

 先日韓国国防部が発表した「反論」という名の大本営発表からは、そんな、凄まじいブラックホールのような負のオーラを感じました。大体、これほど平穏な海で、静穏な飛行こそ命な哨戒機がほどほどの距離で接近しただけだというのに、「困難な気象条件の中、懸命な救助活動を行っていたところ、異常接近で凄まじい騒音と恐怖を感じた」とは、果たしてどれだけ世界最弱の未熟練腰抜け軍隊なのかと訝ります。米軍厚木基地周辺に住む小田急江ノ島賎民として、戦闘機の音に嫌気が差すことはあっても、この哨戒機の音なんてほとんど全く気付かないレベルですから、なおさら韓国国防部の腑抜けぶりというか、前後不覚な駄作文に失笑を禁じ得ないところです。



 まあ要は、真相をひた隠しにして「俺は悪くない。騒ぐ日本が悪い」と言いたいだけなのでしょうが、これは魯迅の小説の主人公・阿Qと全く同じでしょう。阿Qの得意技は、自分の誤りを脇に置いて「お前が悪い」とわめき立てて他人に責任転嫁する「精神勝利法」ですが、これが常の習いになると、もっと恐ろしい危機が待ち構えています。それは、他者との関係を改善するというタイミングをことごとく失って、いつの間にか足元が全て掘り崩され、ついには最も屈辱的な敗北や従属が待ち構えていることであり、あるいはそれを良しとせず、嬉々として自滅の道をたどることです。

 1945年の日本もそんなところがありますから、余り言いたくはありませんが、ことウリナラ史について言えば、この噴飯ようつべ動画に限らず、ここ1~2ヶ月の文在寅一派による対日革命外交 、すなわちこれまでの日本との関係とその担い手を全て「積弊」と切って捨て、「国際法や国際信義などというものは、ウリナラの正義に比べれば大したことなし。戦犯国日本こそ、ウリナラの司法と正義に従うべきで、そうであってこそ、ウリナラのローソク外交がプロデュースする南北和平と核問題解決において日本も利益に与ることができる」としらばっくれる態度……。これがもたらす事態は、明末清初に起きた朝鮮半島史上最大級の愚昧な恥辱「丙子胡乱」、あるいは1860年代、手当たり次第に欧米に喧嘩を売った「衛正斥邪」と全く同じ奇変なのではないかという気がしてきました。

 丙子胡乱といえば、明の腐敗や衰退と満洲人の興隆という現実を直視出来ず、せっかく満洲人から同盟を誘われたのに、「満洲人=オランケは野蛮」と散々失礼千万な態度をとって、ついには忍耐に忍耐を重ねていた満洲人の堪忍袋の緒が切れ、清のホンタイジ親征で王朝そのものが漢城(今のソウル)南東の南漢山城に追い詰められたという事件です。その際、朝鮮王朝は「明を裏切ってオランケに従うなど礼教に最も反するので、もし朝鮮がオランケに従わなければならないのだとしたら、そんな国など滅んだ方がマシ」とばかりに全く勝ち目のない抵抗を続けたものの、ついには兵糧が尽き、清の最終総攻撃直前に国王自ら徒歩で投降し、ホンタイジが見下ろす目の前で三跪九叩頭させられるという最悪の事態を甘受することになりました (詳しくは、最新韓流映画『天命の城』をどうぞ)。そして、日本が清に勝って下関条約を締結し、朝鮮の独立を認めさせるまで、朝鮮は憎きオランケの前で額をこすりつけ続けるハメに陥ります。また「衛正斥邪」とは、陳腐な孔子サマの教えに過度にこだわりすぎるあまり、西洋と近代化を頑なに拒んだことを意味しますが、こうして鼻高々に「ウリナラの礼教と正義マンセー」と鼻高々でいる間に、日本はもとより中国と比べても近代化という点で出遅れてしまい、ついには自国の領土で日本と清が激しく争い、最も守らなければならない自主を失うきっかけになりました。

 丙子胡乱にしても衛正斥邪にしても、その背後にあるのは「うっかり満洲人や西洋人と妥協しようものなら、国内の対立勢力から激しく血祭りに挙げられかねない」という恐怖ですが、だからこそなおさら、過度に偏った「正義」を掲げて空威張りすることになり、ついにはリアルな判断をすることができず、最悪の選択をするよう自ら仕向けてしまったわけです。今回の空騒ぎも、「たとえウリナラの側に問題があるとしても、イルボン=絶対悪には頭を下げられない」という歪んだ精神が、他のあらゆる合理的な判断 (早々に事実を認め、諸々の誤った説明も含めて陳謝する) を不可能にしたと言えます。

 したがって、阿Qのような烏合の衆が無分別な革命外交ごっこをしている限り、「北の問題を解決するためにも協力が必要で、だからこそ関係修復を」ということ自体が絵空事であり、むしろ日本を危険に晒す行為ということになります。非常時にこのような烏合の衆と協力関係を組まなければならないとしたら、それは自衛隊や外交官の皆様の士気に大いに差し障ることです。
 むしろ、日本に必要なのは、あらゆる無礼に耐えに耐えて、ついに完璧な論理で朝鮮の面子を丸潰しにした清のホンタイジに学ぶ精神であると言えましょう。日本がどれほど戦前の経緯を反省しても、どうせどのみち今後千年怨まれるわけですから、事ここに至り国際的な道義的立場が逆転した今や、大人な日本がなだめて譲歩するよりも (譲歩すれば良くなると事あるごとに信じた繰り返しがこの結果ですから)、むしろ韓国の面子を完膚なきまでに潰してやれば良いのです。もちろん日本らしく平和的に。

 というわけで、全く鉄と関係ない話題で恐縮ですが、かの国で撮り鉄したことがある(したがって、多少はかの国の歴史にも関心がある)者として、書き散らさせて頂きました。以前妄想塗り絵した「統一朝鮮ソウル首都圏電鉄の美しい未来」「統一朝鮮高速鉄道の美しい未来」が、本当に実現するのかも知れないということを、ここ1~2ヶ月の間にますます痛感するばかりです。
 画像は、昨年8月に土砂降りの中撮影した、EL牽引ムグンファですが、電源は罐から供給されますので電源車を省略しており、旧タイプ客車の場合には、日本の485系の中間車に近似した車両が配給輸送されているみたいで結構好きだったりします……。