そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

干された安倍外交は破たんした

2018-03-28 | 朝鮮半島

置いてきぼりの安倍外交である。世界を俯瞰すると自称した安倍外交の実態は、金をばら撒きアメリカに追従するものである。単純といえば単純である。複雑な力関係や腹の探り合いになると、さっぱり役に立たない。何もできない。どの国からも信用されない。哀れなものである。
北朝鮮の金正恩は核開発とミサイル開発が一段落がついたら、平昌オリンピックをテコに活発な外交を展開している。韓国とのパイプを太くした途端に、米朝首脳会談をぶち上げたと思ったら、中朝首脳会談を昨日やった。
日本のメディアは、北朝鮮は経済制裁が効いてきたと安倍外交を擁護に回っているが、核もミサイルも一段落ついた、むしろ外交上の効果は十分得られたとの判断からの、物貰いの積極外交である。
南北・米朝首脳会談の前に、強大な権力を持った習近平のバックをもらうことで、トランプの出鼻をくじき会談を迎えようというのである。若いがしたたかである。六者協議の議長である中国は、このところ若い指導者に手を焼いていたところであったが、アメリカの防疫関税の強化で一ついい駒を手に入れた。金体制が報歳すると真っ先に被害を被るのが中国である。世界の駄々っ子を手にすることで何とか面目が保てる。

異次元の経済制裁をすれば、この独裁国家が政策を変えると本気で信じていた安倍晋三である。仮想敵国だけでは軍事国家になれない。北朝鮮は具体的な日本の危機でなければ、安倍晋三の外交も改憲も成り立たない。
懸命に煽った安倍晋三制作の、国家存亡の危機はこれでなくなった。北朝鮮は核を放棄することがない。核所有を前提にした交渉はない、破棄しなければ交渉するべきでないと言い続けた安倍晋三の、世界を俯瞰する外交は終焉を迎えた。
報道は北朝鮮の核放棄を約束するつぃているが、金正恩が核を放棄することなどない。どの道から手形に終わる。
金正恩は、次はプーチンと米朝首脳会談前に会談するとの見方もある。アメリカの傀儡と位置づけられている安倍晋三と会談はない。
経済制裁は当然あってしかるべきであろうが、それは話し合いのテーブルに着くことを前提にしなければならない。でなければ、暴力的解決方法しかないことになる。しかし、中朝首脳会談によってアメリカの暴力的解決の選択はテーブルから消えた。
プーチンには北方領土には指一本触れさせないと言われたうえに、3000億円もの経済協力を約束された安倍晋三は、北朝鮮問題でも干されたままである。安倍晋三こそ国難である。金正恩の訪中は安倍外交は破たんを意味する。

安倍信三にしてみれば、北朝鮮が安全な国家になってくれたら困るのである

2018-03-07 | 朝鮮半島

文在寅韓国大統領の特使として北朝鮮を訪問した大統領府の鄭義溶国家安保室長は6日、記者会見で訪朝結果を発表し4月末に軍事境界線がある板門店の韓国側施設「平和の家」で南北首脳会談を開催することで、北朝鮮側と合意したと明らかにした。
南北は首脳間のホットラインの設置でも合意している。特使の鄭氏によると北朝鮮側は、朝鮮半島の非核化に対する意志を明確にし、北朝鮮に対する軍事的な脅威が解消され、体制の安全が保証されるのであれば核を保有する理由がないという点を明確にした。さらに非核化問題の協議や米朝関係正常化に向け米国と虚心坦壊に対話する用意があると表明したということである。
鄭氏はまた、金委員長が「非核化の目標は先代の遺訓であり、先代の遺訓に変わりはない」と明言したことが注目に値すると強調し、対話の条件について「北から特別に韓国や他の国に要求したことはない。対話の相手として真摯な待遇を受けたいとの意向があった」と伝えた。
さらに北朝鮮側は対話が続いている間、新たな核実験や弾道ミサイル発射を再開しないことを明確にする一方、核兵器はもちろん通常兵器も韓国に対して使用しないことを確約したと明らかにした。ここまでは、北朝鮮メディアの報道をほぼそのまま書いてみた。
一方、菅義偉官房長官は「北朝鮮への圧力を最大限まで高める方針に揺るぎはない」と強調している。アメリカのトランプも、「北朝鮮の時間稼ぎである」と類似の見解を示している。
これまで何度も北朝鮮は合意を覆してきた経緯がある。それに、今回の経済制裁で国内の生活など支障をきたしているものと思われる。金正恩の政策転換に乗らなければ、更なる転換には持ってゆくことができない。

安倍晋三の見解は当然である。北朝鮮が安全な国家になっては困るからである。北朝鮮を「コクナン」とまで言い放って、選挙をした安倍晋三にしてみれば、北朝鮮が恒常的に極めて危険で対話など拒否する国家でなくてはならないのである。
僅か茨城県か広島県ほどの国内生産量しかない国家が、外交の手段として核を持ち世界を翻弄させている。それで主変が騒ぎ立てるの、書くほど有効な外交手段は貧国にはないと判断したのである。国民や国家にとってそれがどれほど重荷になっているか、北朝鮮に知らしめることの方が、よほど恒久的な安全や平和が担保されるというものである。
日本を軍事国家にするための方便として、北朝鮮や中国の危険性ばかりを訴えることが、安倍晋三の「積極的平和主義」である。
経済制裁は転換点に立っている。いまだそれを見極めることができずに、もっと危険でいて欲しい安倍一派の軍事化のほうが余程危険である。

北朝鮮の木造船の船員を人道的に扱い、身柄は政治的に利用せよ

2017-12-09 | 朝鮮半島
北朝鮮の木造船が漂着した松前町の無人島・松前小島で、漁業関連施設の備品などがなくなり、施設が破壊された事件で、道警は今日(9日)、窃盗の疑いで北朝鮮籍と自称する、船長のカン・ミョンハク容疑者と、59歳と32歳の船員の男2人を逮捕した。ほかの船員6人は海保が入国管理局に引き渡した。体調を崩している一人は、札幌の病院に搬送入院している。道警は船長らから任意で事情聴取していたが、昨日木造船で逃走を図ったため、逮捕に踏み切ったとのことである。盗まれたりしたもんは合計で、800万円を超えるようである。弁済能力があるとは思えない。
逮捕の際、彼らは激しく抵抗していた。そりゃそうだろ、国内では逮捕されれると微罪でも平気で死刑になるからである。又彼らは、日本に長期間拘束されたことで、帰国後はスパイ扱いされる可能性があり、家族ともども葬られる可能性を案じているものと思われる。
彼らが漁民かどうかは詳細は不明であるが、少なくとも軍人や工作員とは思えない。彼らを窃盗や器物破損の容疑で調べるのは当然のことではあるが、身柄をぜひとも人道的に扱ってもらいたい。彼らには人権があることを知らせる意味での、聞き取り調査をするべきである。
彼らは国策で、せいぜい沿岸漁業程度しかできない小さな木造船で、国策として食糧確保のために日本の排他的領域の、冬の荒海に鐘や太鼓で鼓舞され送り出されたのである。そして多くの船が難破し、多分大量の人命が海に消えたのであろう。せめて生き残った彼らには、新潟に漂着した人たちも含め、丁寧に人道的な扱いをするべきである。
その上で、彼らを政治的に利用するべきである。北朝鮮と交渉と言うより、話し合いの場に引き出すために、彼らの存在を十分に活用するべきである。核開発とミサイル発射と、何の貯蔵整備や機器もない、いわば19世紀の木造船で食べ物を漁りに海へ放り出させる矛盾は内外に知らしめるべきでもある。
今年殺害された金正恩の兄の金正男が、偽名と偽パスポートで日本に入国した時に、拘束しながらも拉致被害者たちの声を切り捨てた田中真紀子の一声で、何のお咎めなしで国外追放した苦い経緯が日本にある。こうした格好の材料を交渉に利用しない手はない。
北朝鮮はアメリカ非難一辺倒の外交である。アメリカのポチ化一辺倒の安倍信三と真逆である。日本との交渉の場を提案するのにはいい材料である。金正恩が自国民の漁民を切り捨てるのであれば、それこそ国際的な立場はさらに苦しくなるだろう。交渉の糸口へ手順や関係国の介在などいろんな形での利用方法はあると思われる。
安倍晋三にそのよな度量はないことは解っているが、逮捕や拘束や保護した人たちは人道的に扱い、身柄の処方は政治的判断をするべきである。

金正恩は大陸間弾道弾を発射し、一般国民は木造船で大海を漂う

2017-11-30 | 朝鮮半島

なぜか安倍晋三が、モリ・カケ問題で追い込まれると北朝鮮がミサイルを発射する。国会では安倍晋三が嘘と付きとおして、もうこれで終わりだという事である。なんとまあ、こんな嘘と不条理が平然と国権の最高機関でまかり通るのであるから、民主国家とはとても言えたもんではない。会検査員の指摘は無視し、今後はちゃんとやると言っているだけである。
安倍晋三はヒール国家と制裁ばかりを唱えるが、北朝鮮に文句が言えたものではない。その北朝鮮は、ミサイル製造に躍起になっている。おかげで外貨も食い物も底をついてしまった。北朝鮮の近海の漁労権を中国に売ったおかげで、漁民は近海しか行けない小さな木造船で、日本の排他的水域の大和堆まで出かけなくてはならなくなった。
昨年京都で8人の死体を乗せた木造船が漂着したのを皮切りに、今月秋田で生存する8人を乗せた木造船や、北海道には10人の生存者を乗せ漂流する木造船が曳航されている。
その他船の一部とみられる木片や、北朝鮮からと思われる漂流物が数多く沿岸や洋上で見つかっている。エンジンも古くスクリューもプラスチック製の小さなものである。船の本体は木でできていて周辺は竹で細工されている。いくつかは日本に流れ着いたに過ぎないだろう。どれほどの船が母港に帰れなかったか解らない。
今年は例年にない飢饉で食べるものがない。海に出て魚を採って来いというのである。金正恩が直接漁業を激励している。日本に漂着した漁民は長く日本に滞留すると、帰国してからスパイ扱いされる。家族がいるだろうからそれでも帰国を希望している。いずれにしても彼らは必至である。
その一方で、今回発射された火星15号は大気圏外に遥か彼方の4500キロ上空の到達している。これで角度を変えれば、アメリカほぼ全土を射程距離にすることができるようになった。移動式の発射台もかつてない大きさであり、未明に発射するという隠密行動も可能であることも証明した。
そんな余裕があれば、国民の胃腑を満たすことを考えるのが政治のはずである。北朝鮮をここまで頑なにさせたのは、独裁国家となった彼らにも問題はあろうが、周辺国家がひたすら挑発し続けたことも大きな要因である。
北朝鮮が挑発し続けることで、アメリカの軍事予算は600億ドルも追加予算を組んだ。日本の防衛予算は初めて5兆円を超えた。誰が挑発しているのか、誰が儲かるのか。寒空の大海に貧相な船で漁を強制される国民は哀れである。
北朝鮮の最大の問題は、国民から食糧と情報を奪っている政権である。


北朝鮮危機を作り出して大喜び

2017-10-28 | 朝鮮半島

何かと失言の多い麻生太郎である。しかし、失言と言うのは立場上失言とされるだけのことであって、彼の言うことはいつも本音である。言っては拙かろうと思うことはあるがほとんど本音の言葉である。緊急事態法は、ヒトラーの手法をを真似てみると良いと言ったことが典型である。
今回は総選挙で勝てたのは、北朝鮮危機を煽ったのが良かったと、全くその通りの発言である。北朝鮮の危機など存在しない。日米などが作り上げた、虚構の『危機』である。この危機のおかげで、アメリカは600億ドルもの追加の軍事予算を組んでくれた。おかげで軍需産業はバブル状態である。日本の防衛予算も初めて5兆円を超すことができた。おかげで前防衛大臣稲田朋美一家は、数百億円の株価上昇で儲けている。下の赤旗の記事は、クリックすると大きくなります。
北朝鮮は経験がない若い独裁者の、何時でも暴発するような危険な国家である。危険な国家であるが、侵略国家ではない。アメリカのように他国を、暴力で制圧する思想も経済力も軍事力も実績もない。彼らの核やミサイルはおねだりの道具でしかない。
ミサイルが北海道上空を飛んだと報道するが、上空850キロである。成層圏の10倍以上の上である。制空権を主張できる範囲でもない。無数の飛行体が回っているところでもある。二度もこの暴発国家はミサイルを飛ばしたが、津軽海峡を抜けているので、100歩譲っても北海道の上空とは言えない。なのに、ミサイル着地は「襟裳岬沖1200キロ」などと発表する極めて不自然なものである。北太平洋地域とか、千島列島沖数十キロとかいうのが自然であろう。
北朝鮮が危険であり続けることは、自民党や公明党にとってとてもありがたいことであり、軍需産業に富をもたらすのである。その富は税金である。
麻生太郎の言う通りである。北朝鮮様さまで、安倍政権と軍需産業は大喜びである。例えば、空母ドナルドレーガンを日本海に配備するする一度の費用で、北朝鮮の人々のどれほどの胃腑を満たすことができるか計算してみればよかろう。しかしそれでは、自民党も日本やアメリカの軍需産業は金を懐に手にすることができない。政権維持もままならない。
やっぱり北朝鮮は危険であってくれた方がありがたいのである。危険でなければ、危険になるような挑発をすればよい。北朝鮮は2代目の金正日時に、迂闊にも核放棄をする行動に出たが、アメリカの挑発ですっかり曳いてしまって、三代目のお坊ちゃまはドンパチ派手にやってくれた、とてもありがたい国家である。朝雄太郎は間違ったことは言っていない

安倍もトランプも敵視政策しか示さない哀れな

2017-09-22 | 朝鮮半島

一昨日(20日)天皇と皇后が、歴代の天皇では初めて埼玉県日高市の高麗(こま)神社を訪問した。この神社は、1300年前に日本に渡った高句麗の王子「高若光」(日本名:高麗若光〈こまのじゃっこう〉)を祀っている。
公務ではないとしながらも、天皇訪問のニュースを聞き歓迎する人々が朝から2000人以上集まり、天皇を迎え地元の駅と神社を結ぶ道は大変な混雑になった。高麗神社への参拝は天皇の強い希望によって行われた。
天皇は日韓古代交流史に強い関心を持ち、2001年には「桓武天皇の生母が百済の王族だったと記されている」と発言して、安倍晋三はじめとする右翼たちを当惑させていた。2005年には、太平洋戦争で戦地となった東南アジア諸国や南太平洋の島を訪れた際、朝鮮人犠牲者の慰霊碑をわざわざ訪れて黙とうしている。
戦国時代末期、秀吉が加藤清正などを使って大陸進出を企み、手始めに朝鮮半島を侵略した。その蛮行を謝罪の意も含め、家康は朝鮮通信使を韓国から江戸に招き謝意を示した。鎖国の時代にあって、韓国(朝鮮半島)数少ない開かれた国であった。
明治になるとすぐに、西郷隆盛などの征韓論が頭を持ち上げ、結果的には日本は韓国を侵略し植民地化することになった。日本に最も近い国である韓国は、良くも悪くも深く長い交流を重ねてきた経緯がある。
それぞれの時代の権力者の都合で、韓国を敵視したり属国扱いを重ねてきたのである。今また安倍晋三は、朝鮮半島の南は侵略戦争さえ容認の姿勢を崩さず慰安婦問題などの反感を招き、北に至っては「史上最も確信的な破壊者」と断じて、交渉などしないと国連の場で言い放った。こうした敵視政策からは、新たな敵視策が相手国から生まれるに過ぎない。歴史を都合よく自国か自らの権力のためにしか理解しようとしない典型例である。
東京都の小池知事も変わることがない。関東大人災で、ヘイトの極致ともいえる朝鮮人の虐殺への姿勢を渋ったのである。下の記事は、半年近く経っての神奈川県の新聞である。数百の朝鮮人と思われる白骨化した遺体が流れ着いたと報じている。朝鮮人を震災の腹いせに虐殺した日本人の心理は、不都合なことを誰かを悪者に仕立てることによる結果である。
国連での安倍晋三とトランプの、北朝鮮へのヘイトとも思える圧力一辺倒の訴えは、人類は進化してこなかった証ともいえる訴えである。何一つとして高尚な言葉も姿勢も政策もなく、友好も調和も示されないまるで開戦前夜のごとくである。
日本は純潔な大和民族であり、天皇を抱く神の国であるとする、教育勅語さえ安倍内閣は容認し進めようとさえしている。人類の哀れな独善が、敵視政策の中に見えるのである。


「”異次元”の圧力を北朝鮮にかける」、はて?どっかで聞いたような・・

2017-09-08 | 朝鮮半島
北朝鮮はミサイル発射に続く核実験と、国連の安保理決議を次々と無視しする行動をとり続けている。これに対して、安倍晋三は間髪入れずに、トランプと会談重ねている。安倍晋三が何を話したか明らかにはされていないが、おおよその察しはつく。これまでの言動からすると多分、トランプに話し合いをするようなことはしてもらいたくないと、言い続けているのだと思われる。
安倍晋三は声明を間断なく発している。北朝鮮に対して、先ずは「強い圧力をかける」と言いその次は、「更なる圧力をかける」ときて、「これまでにない圧力をかける」と言い出した。
そして、昨日の韓国との話し合いでは、「異次元の圧力をかける」ときたものである。はて”異次元”とは何処かで聞いたような台詞である。日銀総裁のクロトン(黒田東彦)が、「”異次元”の金融緩和」をかけると言って久しい。デフレ脱却2%の物価上昇を、アベノミクスの第一の矢に沿って経済政策に掲げたが、一向にインフレも2%の物価上昇も起きていない。金融緩和を行えば市場に金がジャブジャブ出てインフレになるという、画餅である。そこで次々と、異次元金融緩和を行って遂にマイナス金利まで到達した。同じ思想で行っているから、彼の異次元をいくら拡大しても、目標は達成できない。最初の方針が間違っているのである。
GDPの60%を占める国民の消費動向を、賃金抑制でおさえ込んでいるのが改善されない限り、いくら異次元と言われても何も変わるものではないのである。起きたのは格差と不安定社会である。賃金格差、地方格差、業種間格差なにより非正規雇用者が量産される社会不安である。

安倍晋三は経済制裁と、多分トランプに軍事圧力を日本が協力すると申し出てて促しているのである。北朝鮮憎しの右翼思想の怨念は変わらない。圧力の強化と協力を、”ウラジーミル”くんに頼んでは見たが、にべもなく断られた。ロシアは中国が引いた、北朝鮮の求める位置を得ようとしているのである。
早話が、安倍晋三が北朝鮮のミサイル発射からおっとり刀でとった行動は、ほとんどの国が懐疑的である。政治素人で軍事無知のトランプでさえ、すでに軍事的オプションを諦め、落としどころを模索している。
一国でも外れれば、経済制裁など意味がない。制裁はむしろ北朝鮮の国民を苦しめ、アメリカなどに怨念を抱かすだけである。更なる体制強化にもつながる。圧力をいくら異次元にしても、ウラジーミル君の言うように、草の根を食べてでも北朝鮮は核を放棄しない。安倍晋三もクロトンも学習能力がない、哀れな人種である。
形態としては様々な対応があると思われるが、北朝鮮を話し合いのテーブルにつかせなければ、朝鮮半島情勢は悪化する一方である。そのためにも先ずは安倍晋三の圧力一辺倒の方針を撤回するべきである。加計問題が危険水域に達してきている。クロトンも引退する、格好のの引き際である。晋三君。

それでも北朝鮮には交渉しか残された方法はない

2017-09-05 | 朝鮮半島
">お見事というべきか、解り易い佐藤氏の絵である。本ブログにもコメント欄に何度と指摘があるが、北朝鮮に制裁しか考えないのは異常である。これまでも交渉を重ねてきたように国民に思わせる巧みな意識操作があり、日本国民の多くはそれに乗っているのである。北朝鮮は金二代目から、自己主張の場を世界に求め彷徨ってきた国家である。内政で大きく南(韓国)に後れを取ってしまったからである。中露の対立を経て、ソビエトの崩壊が背景にあるとはいえ、主体(チェチェ)思想が残っただけである。経済支援を日本に求め、金丸信を通じて自民党に接近したり、社会党に急接近したがどれも空振りに終わってしまった。日本国内の総連の動きが不穏でもあった。この時期に、目的不明の拉致問題を起こしている。日本の優秀な人材を求めたにしては、余りにも稚拙な行動に走った。ラングーンの韓国閣僚爆破事件や大韓航空の爆破事件起こしたが、意味不明と言える。あえて言えば、内政の失敗から国民の目を外に向けさせたともいえる。
世界最貧国になった北朝鮮は、瀬戸際外交を繰り替えるが、一度は核開発の放棄でIREAの指示に従っている。やがて化けの皮は剥がれてしまうのであるが、北朝鮮の主たる政策はいわば、社会主義国家を目指した内政の失敗から”金体制”の保全が最大の目的に代わってしまうのである。
その目的に全く合致してくれたのが核開発である。そしてその補完のミサイル開発である。人道的に許されることではではないし、核保有国が認めることなどありえないことである。核開発は外交的に、脅しと騙しとおねだりの道具として、北朝鮮の存在を際立たせてきた。金体制を支える、ほとんど唯一の手段である。
北朝鮮に核放棄を交渉の前提にすることは、権力者金正恩の存在を否定することになる。制裁は効果がないという事を理解しなければならない。北朝鮮国民は貧弱な情報しかもらえていない。金体制は国内的には、恐怖政治もあり安泰である。崩壊はいまのところ程遠い。政策転換のために制裁するとする、安倍晋三は北朝鮮の政治体制を、拉致問題以降一貫して理解していない。
北朝鮮の核開発には、交渉しか残された道はなく、制裁は新たなる中東をまたアメリカが生むことになりかねない。核保有の現実を前にした交渉をしなければならない時期になっているといえる。

不本意であろうが、北朝鮮を核保有国と認めなければ交渉すらできないではないか

2017-09-04 | 朝鮮半島
北朝鮮が6度目の核実験を行った。これまでとは明らかに異なる巨大な爆発で一年前の12キロトン(TNT火薬換算)をはるかに上回る、70キロトンと思われる。水爆と紹介するような画像がその朝放送されている。偽画像の可能性はあるが、形態などから見ても本物か同じものであるか、少なくとも作りたいものと思われる。爆発力の大きさに比して、極めて小型になっていると。小型化は潜水艦などの移動するも仁尾からの発射も可能となることを意味する。
これは明かに、トランプが示した『レッドライン』を越えている。シリアの化学兵器使用で不確定情報ながら、即座に空港を空爆した論理は適用せず、経済制裁のレベルを上げる選択を行った。レッドラインはあっさり引っ込めた。トランプの中朝への褒め殺しも効果がなかった。
安倍晋三は、話し合うことはしないと明言し、アメリカンに何度も要請しロシアや韓国にも制裁の強化促している。韓国のムンジェイン大統領も表向き同調している。国連の安保理の開催も促している。
経済制裁や武力の脅しは国民には受けが良いだろうが、これまで金正恩に全く効果がなかった反省などどこにもない。国際社会の制裁というが、味方ばかりの世界ではない。現体制が崩壊すると困るのが韓国と中国である。中国はBRICS開催直前で顔を潰された感があるが、それでも石油の輸出停止は、物理的に難しい。ロシアも中国も石炭や鉄鉱石の輸入と、安価な北朝鮮の人件費は定着している。制裁など本気でやるわけない。交渉を訴えている。

北朝鮮は、核保有国ミサイル所有国であることを認めたうえでの交渉を主張している。核保有国と認めろというのであるが、アメリカなどは核開発の放棄を前提にしなければ交渉しないというものである。安倍もこれに乗っている。これまでの入り口論議のやり取りには、北朝鮮は乗ってはこない。出口の論議で放棄させればいいと思わないのだろうか。
アメリカの核の脅威に対抗する自衛の核開発であるとの主張を、金正恩が下げることはない。さらにはEMP(電磁パルス攻撃)攻撃まで示唆している。恐ろしい陰りである。
世界最貧国の北朝鮮がいつまでも核開発やミサイル製造を続けられるわけがない。北朝鮮も本音では話し合いを望んでいるはずである。北の望むように、核保有国として認めたうえで使わせない話し合いを、それこそ国際社会は取り組むべきである。時間が経てば、北朝鮮の核とミサイルの技術は世界に拡散することになる。制裁はそれ促すことになる。
安倍晋三が政策変更を促すのを本気であれば、弱者の国の意見を聞くべきである。安倍の本音が本当に平和国家を目指すのであればであるが、機会を見ては悪徳国家に仕上げているようではそれもままならない

北朝鮮に制裁を繰り返しても意味がなく、正確な情報と交渉こそが必要なのである

2017-09-01 | 朝鮮半島
窮地になるとなぜか金正恩の横暴に助けられる、安倍晋三である。この戦争好きの権力者三代目のお坊ちゃま二人は、どこかで繋がっているのではないかと言われるうがった見方が絶え間ない。
上の図は、朝鮮半島から見た図である。地球の自転を意識しながら発射された、北朝鮮の”飛翔体”の弾道である。津軽海峡を抜けて、北海道上空など通っていないないことが良く解る。しかも北海道付近では遥か上空550キロである。成層圏の10倍も上空である。仮に落下物があっても、地上に届く前に燃焼してしまう。ミサイル本体が制御が失って落下しても燃焼し切ってしまうほどの高度である。
この日の最初の記者会見で、安倍晋三は「我が国」に向けられたとのべている。我が国はその後どこかに消えてが、政府は北海道上空と言い続け、メディアもこれに倣っている。上の図を見る限り、かなり領土を配慮した弾道であり、それなりの技術をすでに北朝鮮は持っているともいえる。どう考えても、避難訓練をやったりしなければならない、高度でもなければ弾道の飛翔体などではない。
北朝鮮は今月二度ミサイルを発射している。安倍晋三は今月二度しか官邸に泊まっていないが、その二度の宿泊に限って北朝鮮がミサイルを発射している。民進党の後藤祐一氏の事前に判っていたのではないかという質問を、西村官房副長官は否定しなかった。民進党の質問は、素早い対応と皮肉を込めて、バレバレだからもっと官邸に泊まれというのである。
安倍晋三は、発射当時から完全に把握していたと発言したが、完全に把握していたには発射前からであって、発射後のことは全くわかっていなかったのである。
安倍晋三が窮地に陥る度に、金正恩は危機を煽るための行動をしてくれる。それを受けて安倍晋三は、支持率を上げる。今回は森友も加計それに防衛省の日誌問題と窮地にある安倍晋三は、「北海道に向かって発射された」ミサイルでJアラートで大騒ぎさせて、存在感を示すことができた。安倍晋三は金正恩にお礼を言わなければならないといえる。今回の官邸宿泊の件はそれを思い起こさせるものと言える。

何度も繰り返すが、北朝鮮を経済的に制裁を加えても軍事的に圧力を加えても、全く効果がないことを日米は学ぶべきである。北朝鮮と国交のある国は世界に160か国もある。それでなくても北朝鮮の核やミサイルの技術を欲しがっている、反米の国家や団体やテロ組織は数えきれないほどある。北朝鮮への制裁は世界に恐怖と不安定材料を拡散に拍車をかけることになる。国連での制裁決議を、中露が拒否権をかざすことも解っている。
経済・軍事制裁は直接的で国民に受けが良いであろうが、その下地になる危機も作為的に操作させられ、大騒ぎで時の政権が支持率を上げることに違和感を持たなければならない。事故を繰り返すオスプレイの危険にはアメリカ一辺倒の情報に全幅の信頼を寄せ、北朝鮮には一方的な制裁を、より強い制裁を加えると言い続ける日本の姿勢こそ解決の糸口を閉ざしているといえる。

「オスプレイという飛翔体が来ました、硬い建物か地下などに隠れてください」となぜ放送しない

2017-08-30 | 朝鮮半島
昨日岩国基地を発った欠陥輸送機のオスプレイが、大分空港に緊急着陸した。普天間基地への帰還途中の、普天間所属のオスプレイである。オーストラリアで墜落したのも、普天間所属であった。
火を噴いている映像もある。相も変わらず、小野寺防衛大臣は、「計器に異常が生じたのでの緊急着陸であった」と、アメリカ軍の伝聞発表をしただけである。地位協定を盾にアメリカは飛行ルートさえ公表していない。事故の内容など教える気もない。
着陸と同時に左の翼から火が吹くのが確認されている。その後白い煙が上がっている。白い煙は最初は横に勢いよく流れていたので、どこか爆発があった可能性もある。計器に異常があったとのことであるが、飛行できなくなったのであるからあったり前だろう。どの計器に異常があって、どんなことが起きたのか、どのような対応したのかを発表してこそが、事故報告である。それがなければ事故対策ができるわけもない上の絵は、NHKの報道を撮って添付したものである。火を噴いているのが解るが、事故慣れしているオスプレイ乗員の対策が美味かったのだろう延焼は食い止めた。噴き出す白い煙は水蒸気ではない。いずれにしても獣だな構造的な欠陥が推測される、今回のオスプレイ事故である。

北朝鮮の弾道ミサイルが飛んだできたと大騒ぎであるが、下の図は人間の目に最も近いものである。北海道に飛んできてはいるが、津軽海峡を意識した弾道路であり、その時点では550キロ上空の成層圏の遥か彼方、10倍もの高さを飛んでいるのである。どう見ても北海道上空とは言えない。安倍晋三は北海道に向けて発射されたと言ったが、完全に把握しているにはあまりにもお粗末な分析と言える。
襟裳岬沖1100キロとは笑うしかない。根室沖か択捉島の南50キロとかいうべきであるが、何とも恣意的な国の言い回しである。「ミサイルは津軽海峡を抜けて、北太平洋上に落下した」というのが正確な表現である。
政府は予告がなかったというが、オスプレイの事故など予告も何もない。予告ないが予測は可能である。北朝鮮のミサイルは予告はなかったが、自慢げにその後の発表がなされる。オスプレイについては何も発表されることがない。
北朝鮮のミサイル発射を非難する決議が国会の防衛委員会や東京都議会で決議している。それもいいが、オスプレイ非難の決議もやっていただきたいものである。オスプレイ事故の方が庶民にとっては、余程現実的である。

北朝鮮のミサイル発射はしばしば安倍政権の助け舟になる

2017-08-29 | 朝鮮半島
今朝はそれにしても驚かされた。突如スマホが鳴って、Jアラートを通じて私のスマホは安倍晋三に乗っ取られた感がある。北朝鮮が弾道ミサイルをにhんに向けて発射したというのである。
これほど騒いでいるのは日本だけである。岩手にあるの三沢米軍基地でさえほとんど無反応であった。基地内の放送は平常のままであったとのことである。弾道ミサイルは北海道の上空を飛んだという事でマスコミは騒いでいるが、上空と言っても成層圏をはるかに越えた550キロもの上空である。成層圏はせいぜい50キロであるから、航空機が飛ぶ対流圏は10キロであるから、領空ともいえる場所でもない。
北海道がほぼ中間点であるから、危険度という事であれば、全く問題はない。ただ着水点辺りでは、サンマ漁の漁船が被害に遭う可能性がなくはない。そこも危険という事であれば、人工衛星はどうなるかという事にさえなりかねない。ミサイル発射だけなら、ホリエモンだったやっている。
朝のテレビ番組を占拠してしまったこの大騒ぎは、安倍晋三の意図的のものでしかない。「発射直後から完全に把握していた」と二日酔いの赤ら顔で安倍晋三は発言しているが、北日本全域にJアラートを発しておきながらそれはないだろう。
これでアメリカからうんと武器を買うことになる。いや、買う理由を安倍晋三は演出しているのである。PAC3が全く意味がないにもかかわらず、グアムへの道になる県に緊急配備したが、全然足らないという事になる。
そして、さらなる経済制裁を行うというのであるが、何の効果もないことをいまだに気が付いていない。気づいているのかもしれないが、横暴国家であることを良いことに最大限利用する、日米の魂胆が見え見えである。

そもそも、北朝鮮の横暴ぶりに理由を与えるようなことを続けている、日米韓の対応こそが問題である。北朝鮮は、核とミサイルの存在を認めろという交渉条件を示している。このことこそ問題であるが、アメリカはミサイルと核を放棄したらテーブルについてやるという条件を譲らない。アメリカ側が交渉を門前払いしているに過ぎない。北朝鮮も金のかかる、核とミサイルを振り回しているのである。国内的に見ても生産性のない巨大な武器を作ることが、世界最貧の北朝鮮にとってメリットなどどこにもない。交渉カードにしたいだけなのである。思えの国に打ち込むぞ、テロ国家に売りわたすぞとの脅しである。
米韓合同訓練が、北朝鮮にとって最もイベントが並ぶ時期にぶつけることも、金正恩に口実を与えるだけである。嫌がることを嫌われる時期を選んで求道訓練など止めるべきである。訓練以外の効果を望んでいるのである。弱小国に対しては巨大な国家は譲歩をしながら交渉する度量を示さなければならない。白人至上主義者のトランプは、ここでも弱者を叩き従属させることしか頭にない。
北朝鮮は国連決議を無視する核とミサイルの開発は、周辺国に脅威を与えるばかりか、かえって武力の増強を促すことを知るべきである。安倍晋三にとってはありがたい助け舟にもなっていることを、金正恩は理解できないである。


北朝鮮のミサイル発射はしばしば安倍政権の助け舟になる

2017-08-29 | 朝鮮半島
今朝はそれにしても驚かされた。突如スマホが鳴って、Jアラートを通じて私のスマホは安倍晋三に乗っ取られた感がある。北朝鮮が弾道ミサイルをにhんに向けて発射したというのである。
これほど騒いでいるのは日本だけである。岩手にあるの三沢米軍基地でさえほとんど無反応であった。基地内の放送は平常のままであったとのことである。弾道ミサイルは北海道の上空を飛んだという事でマスコミは騒いでいるが、上空と言っても成層圏をはるかに越えた550キロもの上空である。成層圏はせいぜい50キロであるから、航空機が飛ぶ対流圏は10キロであるから、領空ともいえる場所でもない。
北海道がほぼ中間点であるから、危険度という事であれば、全く問題はない。ただ着水点辺りでは、サンマ漁の漁船が被害に遭う可能性がなくはない。そこも危険という事であれば、人工衛星はどうなるかという事にさえなりかねない。ミサイル発射だけなら、ホリエモンだったやっている。
朝のテレビ番組を占拠してしまったこの大騒ぎは、安倍晋三の意図的のものでしかない。「発射直後から完全に把握していた」と二日酔いの赤ら顔で安倍晋三は発言しているが、北日本全域にJアラートを発しておきながらそれはないだろう。
これでアメリカからうんと武器を買うことになる。いや、買う理由を安倍晋三は演出しているのである。PAC3が全く意味がないにもかかわらず、グアムへの道になる県に緊急配備したが、全然足らないという事になる。
そして、さらなる経済制裁を行うというのであるが、何の効果もないことをいまだに気が付いていない。気づいているのかもしれないが、横暴国家であることを良いことに最大限利用する、日米の魂胆が見え見えである。

そもそも、北朝鮮の横暴ぶりに理由を与えるようなことを続けている、日米韓の対応こそが問題である。北朝鮮は、核とミサイルの存在を認めろという交渉条件を示している。このことこそ問題であるが、アメリカはミサイルと核を放棄したらテーブルについてやるという条件を譲らない。アメリカ側が交渉を門前払いしているに過ぎない。北朝鮮も金のかかる、核とミサイルを振り回しているのである。国内的に見ても生産性のない巨大な武器を作ることが、世界最貧の北朝鮮にとってメリットなどどこにもない。交渉カードにしたいだけなのである。思えの国に打ち込むぞ、テロ国家に売りわたすぞとの脅しである。
米韓合同訓練が、北朝鮮にとって最もイベントが並ぶ時期にぶつけることも、金正恩に口実を与えるだけである。嫌がることを嫌われる時期を選んで求道訓練など止めるべきである。訓練以外の効果を望んでいるのである。弱小国に対しては巨大な国家は譲歩をしながら交渉する度量を示さなければならない。白人至上主義者のトランプは、ここでも弱者を叩き従属させることしか頭にない。
北朝鮮は国連決議を無視する核とミサイルの開発は、周辺国に脅威を与えるばかりか、かえって武力の増強を促すことを知るべきである。安倍晋三にとってはありがたい助け舟にもなっていることを、金正恩は理解できないである。


金正恩とトランプの、まるでワンパク坊主の詰りあい

2017-08-12 | 朝鮮半島
金正恩とトランプのやり取りが、まるで子供の喧嘩のような詰りあいの様相を呈してきた。
北朝鮮は、グアムに4発のミサイルを撃ち込む。島根と広島と高知上空通るなどと、日本への挑発もする。これまで北朝鮮は、「ソウルを火の海にする」などと挑発しても、少なくとも関係諸国の政権は、不安を抱きながらも瀬戸際外交と、表向き挑発に正直に乗ってはこなかった。不見識なこうした行為に、大人の対応をしてきたといえる。
ところが、トランプは全く違う対応をする。中国を褒め上げても対応しなかったし、金正恩はミサイル発射を繰り返しエスカレートする一方である。おまけに言葉でも、アメリカを名指しで挑発するようにもなった。国内でICBMの成功を大騒ぎのお祭りをやって、金王朝の三代目は実績作りと政権基盤のためのアメリカ極悪人を言い続けるのである。極めて稚拙な政権方針である。
トランプは北朝鮮に対して、「北朝鮮の指導者がグアムや他の米領、同盟国に対して何かすれば、彼は心から後悔することになる」と述べた。ツイッターには、「北朝鮮が浅はかな行動を取れば、軍事的に対応する準備は完全に整っている」と投稿している。
政権内の軍人上がりの人物は、具体的行動を検討していない現状と武力攻撃のリスクの回避を背景に、トランプの言葉に否定的発言をしている。北朝鮮の挑発に乗って得するものはほとんどない。危険な指導者には違いないが、金正恩は政権維持を最大の眼目にしている、幼い為政者である。
これに強く反応するトランプも同質の人間である。稚拙な言葉の応酬は、✖✖に刃物ものである。
日本もこれに呼応して、PAC3を早速配備し同調している。安倍政権が困難に直面すると必ずと言って、北朝鮮が挑発してくる。金正恩はまるで安倍晋三の救世主のようである。
経済制裁が功を奏していないと、さらる徹底を繰り返してもほとんど効果はない。北朝鮮をテーブルにつかせる方策を検討するべきである。二人の幼稚な為政者に世界を翻弄する権利などない。


北朝鮮への経済制裁は核とミサイルの開発の口実を与えるだけである

2017-07-31 | 朝鮮半島
現在北朝鮮が抱える最大の問題は食糧問題である。FAOの報告によれば、北朝鮮は2001年を下回る穀物(コメ、トウモロコシ、小麦、大豆)の収穫減になっているとのことである。危険域とされる200万トンをも下回るとFAOは報告している。
北朝鮮が今回は本格的とされる大陸間弾道弾の発射をやった。国連の警告を無視する度重なるミサイル発射である。世界各国は制裁を行っているはずである。何の効果もない。経済制裁をやって最も影響を受けるのは一般国民でる。上流階級の人物たちは何の影響もない。
北朝鮮は恒常的な食料不足である。今年来年は更なる食糧難が予測される。餓死者や脱北者がどれほど出るか解らない。金正恩は食糧問題には無関心である。
世界各国は兵糧攻めにすれば、即ち経済制裁を行えば金正恩と言えども白旗を掲げるだろうと判断したのであるが、考えが浅かった。北朝鮮には建国の父金正日の主体(チェチェ)思想がある。自主独立思想であるが、いまだ実行しているのである。今では指導者による指導者のための自己保全思想であるが、国民にそれを指摘する能力も体制もない。情報と食糧を断たれた国家に復元能力などない。
経済制裁はほとんど効果がない。経済制裁で苦しむのは、一般国民である。FAOは食糧支援の必要性を訴えている。それが金正恩を支援する結果になることがはっきりしているので、どの国も政治的判断を優先し食糧支援を渋っている。
北朝鮮内では経済制裁はアメリカがやっていると宣伝され、さらなる国家の団結が必要であると訴え、金正恩体制は一層強固になる。経済制裁による国家的困難に民衆を耐えさせ、その不満を国外に向けさせているのである。
繰り返すが、北朝鮮への世界各国の経済制裁は全く効果示していない。その不満を中国やロシアに向けても意味がない。中国やロシアの経済制裁が十分でないと責め立てても、経済制裁そのものが効果がなかったと判断する時期に至っている。
アメリカは、北朝鮮が核保有国であることを認めないために、核とミサイルについての交渉のテーブルにも着くこともできない。北朝鮮に核とミサイルの開発の口実をいつまでも与え続けることになる、経済制裁の無効性をそろそろ気が付かなければならない。金正恩体制は通常の理解で判断することはできない。話し合いの場を用意することこそ最も求められることであって、強固な米韓、日韓の軍事訓練を誇示することではない。

羅臼港

春誓い羅臼港