ロシアが、環境保護のためにサハリン開発の中止を行なったことを高く評価したことがあった(9月29日本ブログ)。同じ獣医師仲間が、オジロワシの環境保護活動をやっていることもあって、サハリンの天然ガス開発の現場がひどいことになっているのを聞いていた。ロシアが、そのために 「サハリン2」と言われる、第2弾になるサハリンの開発を中止したのは良いことと思われていた。
ところがこの国の、権力者はエネルギーを国家管理したいだけの思惑からやっていることがわかった。つい先だってまで、サハリンの環境の破壊を掲げていたのに、半年も経たないうちに、完全に解決されたと来た。環境破壊など、口実に過ぎなかったのである。
この国のやり方は、旧ソビエトの社会主義の暗黒の支配体制がいまだに色濃く感じられる。迷惑なのは、それとは知らずに開発資金を請け負っていた、三井・三菱・シェルであろう。なんとも 強引な、ロシアの資源の国家管理である。
アンナ・ポリトフスカヤやアレキサンドル・リトヴィネンコたちを平然と暗殺 する、恐怖政治を平然と行なうプーチン政治は闇の中である。
ポリトフスカヤは、贈賄や賄賂が横行する現在のロシア社会や、彼の政治形態をプーチニズムと呼んではばからなかったが、プーチンの誕生日の日に自宅の前で4発の銃弾を打ち込まれて、殺された。