小児科のお医者さんが、注射をする時に「痛くないからねぇー」と言うのは嘘である。 痛いから断られると困るから、とりあえず嘘を言って目的を達成するのである。獣医は小児科に似ていると言われるが、獣医師はそんなことはしない。家畜がことが解らないからだけではない。嘘が通じないからである。
小心者の日本の政治家にはこの手の手法を用いる輩が少なくない。その典型が、「国家・国旗に関する法律」である。この法律は、平成11年8月に制定されたが、これは国家や国旗を国民に強要するものではないと、何度も小泉首相が説明をしていた。
ところが、東京都などでは卒業式などで、教師に強要してそれを守らない場合は処分している。とりあえず法律だけ通しておいて、やがて忘れ易いこの国の国民がほかのものに興味が移った時期に、法律の本質を露わにするのである。
教育に「愛国心」を盛り込みたい、お坊ちゃま首相は愛国心を評価しないととりあえず言ってはいるが、そんなもの信用できるわけない。やがて、国民が他の物に目が移る頃には、愛国心を教育の現場では評価することになる。A君は20点だが、B君は100点と評価されて、入試科目になるかも知れない。
北朝鮮も、とりあえず核実験をしてみた。多分これから先は、この国が核を保有するには相当困難なことが起きると思うが、わが国の政治家と違って彼らには目的がある。とりあえずではあるが政治的には成功はしている。
やがて教員は試験を何年かごとに受けることになり。体制にそぐわない教師は排除されることになるようになる。とりあえずの法案が今審議されてはいる。