そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

ヨーロッパはトランプの再来に怯えている

2024-03-09 | トランプ
ヨーロッパはトランプ再登場を恐れている。ヨーロッパはEUもしくはNATOは、アメリカ大統領選でのトランプの再選が現実味を帯びてきたことで、NATO離脱を宣言するトランプに脅えている。
上の図は、右にはトランプの後姿があるが、これは The Economist 2月24日号の表紙の一部を失敬したものである。トランプ再来に怯えるユーロッパの苦悩が見える。
トランプは、日米安全保障すら知らずにいた。日本の米軍に対する思いやり予算さえ知らなかった。記者会見の席上で、側近にお前知っていたか?と尋ねていた。
トランプは思慮に欠け無知で粗野な人物である。どう見ても政治家、しかも世界最大国家の最高権威者には、相応しくない人物に見える。アメリカの国益と自分の取り巻きのことしか考えない。石炭産業を背景に、新たな炭鉱まで開発するなど環境問題には無関心である。京都議定書を卑語にしたし、COP(締約国会議:Conference of the Parties)の離脱を明言していた。トランプは温暖化はデマと言って憚らない。海面上昇など起きていないというのである。
旧東側諸国も含めたヨーロッパ諸国が最も関心があるのが、トランプが明言する、ウクライナ支援の見直しと、NATOの離脱である。現在でも民主党の圧力で、アメリカのウクライナ支援が滞っている。台湾問題ですらトランプは関心が薄く、世界の警察など標榜するアメリカを否定していた。
トランプは現役時代に異国への砲弾を命じたのは、シリアに駐留するロシア空軍へ放った一回だけである。トランプはアメリカ以外の政治体制に興味がなく、各国は防衛は自国でやれと述べている。アメリカの傘がなくなれば当分の間、横暴な国家も出てくる可能性はあるが、ある意味歓迎されることではある。トランプには考えが及びもつかにことになるかもしれないが、トランプは言動とは裏腹に、武力行動に消極的である。トランプが大統領に返り咲くのもアメリカの選択である。好みではないが。

コメント (1)
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