辺野古基地は最も困難な大浦湾北の軟弱地の埋め立てが始まった。沖縄県の不認可を受けて国の代執行なのであるが、土砂を投入して行う工事で12月から始まったことである。埋め立ての土砂を運ぶ道路が長短3本建設されている。
110ヘクタールで深さが80メートル以上あるとのことである。3月までに3万本の杭を打つとのことである。
沖縄駐留の米軍幹部が、普天間基地の移転について次のように語った。
「我々はこの普天間基地を失い、辺野古の代替施設に移転しなければならないという最悪のシナリオに基づいて計画をしている」。幹部はさらにこんな本音をも吐露した。「純粋に軍事的な観点からはここ、普天間にいたほうがいい」
自民党は辺野古基地建設反対の民意が露になる度に、「”世界一危険な”普天間基地の代替えとして辺野古建設をする」と、壊れた録音機のように、誰が要職についても同じ言葉を吐き続ける。住民を棄権にこれ以上晒すことができない。「辺野古が唯一の解決策だ」 と全く同じこ言葉を繰り返してきた。
しかし、米軍幹部は辺野古は便利で移転は最悪だと語っていて、住民のことなど眼中にないのである。辺野古建設は普天間の危険除去や、米軍兵による少女暴行事件の多発などがあり、1995年移転合意した。
30年前のことである。スマホもなく半導体は初期のもので、戦闘状況が現在と天と地ほど違っている。
ドローン攻撃は迎撃出来ないし、ミサイルは音速の4倍で迎撃どころか、飛んでくることすら認知できない。
辺野古基地は後12年かかるそうだが、建設が決まってから半世紀も経ってしまうことになる。こんな巨大な海に晒された基地が、計画から50年後の時代に、有効に機能するわけがない。むしろ、もってこいの標的になるくらいである。