そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

ペシャワール会の中村哲代表が亡くなられ哀悼を込めて

2019-12-04 | イスラエル


アフガニスタン東部のジャララバードで4日朝、人道支援に取り組んできたNGO「ペシャワール会」を立ち上げた実質的な代表者の中村哲さんの乗った車が何者かに銃撃され、中村哲さんや運転手ら計6人が死亡した。
ペシャワール会の会員になってかれこれ15年近く経つが、中村哲氏の非暴力によるアフガニスタン・パキスタンの支援援助は全く頭が下がる。今年アフガニスタンから市民証をいただく名誉ある表彰をしてもらっている。日本御報道はほとんどないが、ペシャワールのかんがい事業は、食料生産と雇用と何より世情の安定と平和を地域にもたらしている。最も簡単に収入につながる、芥子(ケシ)の栽培が盛んなところであるが、これは食料ではなく金儲けのための麻薬の栽培である。国や地域が潤うわけではない。
かんがい事業は、中古の機械機械などを使っているため、現地の人達の労働力がになっているため、極めて安価に灌漑工事は行われている。日本人の評価が高いのは、こうしたことだけではなく日本には憲法九条があるからだと何度も発言している。その上で集団的自衛権容認に基づく、安保関連法に強く反対している。暴力は暴力しか生まないと。
2008年にペシャワール会のもう一つの軸になる、現地に見合う作物の作成を模索していた、その作業に取り組んでいた、伊藤和也さんが2008年に殺害された時には、自身以外のペシャワール会員を国内に返している。

今回の銃撃事件は極めて悲しい事件であるが、目的も犯行団体も良くわかっていない。タリバンは中村氏を高く評価していると、関与の否定を早速行っているがせめてもの救いである。本人はこのようなことを多分覚悟はしていたであろうが極めて残念ことである。佐藤栄作やオバマ以上にノーベル平和賞に値する中村哲氏のペシャワール会の存在である。混迷する世界にあって、中村哲氏の存在は殆ど唯一の光明であった。
中村哲氏の死去を強く悼み慟哭を込めて。合掌。






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