サミットが終わった。環境サミットと言われ、アフリカにも注目するようにもな った。とりわけ、地球温暖化対策では、アメリカを渋々ではあるが引っ張り込んだことは、問題の大きさから見て、寛容に評価しようと思う。
数値目標がなかったり、中国やインドなどが傍目で見るような状況は問題 がある。第一、アメリカは温暖化対策は経済発展の阻害になる理由を、いまだに探し続けている。この国はど れだけ豊になり、世界の富を食いつぶせば、気が済むのだろう。
周辺では、先進国主導の対策に異議を唱えるNPOたちが、盛んにデモを行っている。解らなくもないが、ここは少し大きく構えて見守るべきではないだろうか。
環境問題は国境を越えた問題である。日本の唱える、2050年までに半減するなどと言うには、根拠も薄く具体的な活動方針もないが、そのことを小さく評価するべきではない。国のメンツや、責任を押しつけ合う状況ではない。
現状を見ると悠長なことを言っている事態ではない。対策の個々について問題の指摘をやるべきであって、今回の合意については大枠で容認することで、G8のメンバー国にプレッシャーがかかれば良いのである。
それにしても、G8にイタリアやカナダが入っているのに、BRICSの中国やインドやブラジルがメンバーでないのは、奇異な感じがする。ロシアも最近入ったばかりである。そろそろ、メンバーを入れ替えるか、思い切ってG12ぐらいにしてみては如何であろうか。