先ごろ行われた、安倍三選セレモニー自民党総裁選挙であるが、さかんに安倍晋三は経済政策の成功を自慢していた。雇用が増えたとかデフレ脱却したとかの、ほとんど無根拠の経済政策の自慢話を羅列していた。自らが政権の座に就いた時には、2%のインフレを大きく掲げていた。毎年、踊り場にいるとか成長含みだの、良く解らない言葉でごまかしてきた。ごまかしてきたけれど、失敗とは決して口にしなかかった。安倍晋三支持者は、たんまり懐に溜め込むことができたからでもある。
しかし多くの国民は格差が広がり、貧困の側から逃れられずにいる現実がある。預貯金ゼロの世帯の大幅な増加は、購買能力を削ぎ社会不安を醸成し、来るべき近未来の社会資本を食いつぶす。そうした結果が上の表である。日本はこの20年ほど全く郷倍能力が増えていないか、微減の状況にある。先進国の多くが、それなりに右肩上がりである。一般国民の購買力をこれだけ削げば、企業側にもメリットはなくなるであろう。
安倍晋三が盛んに口するアベノミクスの成功とは、財政出動によって喚起された見せかけの好景気に他ならない。農業の現場には、全く農業とは無関係の事業がボロボロ降りてくる。地域の土建屋さんは大いに潤っている。国会議員様々となって、次回選挙の集票マシーンになる。沖縄では発揮されなかったが、地方の企業は官製の好景気に沸いている。。財政再建どころか、財政の健全化の話は先へ先へと送り込まれている。官製の好景気の象徴がオリンピックである。日本はそこまでは持ちこたえてるかに見えるが、2020年の時点で、日本銀行が支えていた財政破たんが覆い隠せなくなる。GDPの3倍を超える1200兆円負債が現実のものとなる。
事実上、現世的欲得即ち金勘定でしか政治が行われてないのが、この国のあらゆる事柄の歪さ不正の原因だ。そして、そんな卑しく不正な心根の奴らが君臨していることこそあらゆる諸問題の根本原因なのである。それを消滅させぬ限り、この国の現状は終わることなく続く。
都会は地方から、大企業は中小企業から、富める国は貧困から収奪することで、総じて成長していると表現されます。富は偏在し、富めるものが税負担が少なく、富める者が政治権力を動かす。
イデオロギーに固執し、全体すら見れないのはどうかと思います。
それより、永久に経済成長しますか。有限のこの地球の資源は、もう人間が食いつくしていますよ。