麻生内閣が発足した。9月の新内閣の組閣は恒例化したわけではあるまいが、3年連続の新内閣発表である。
この内閣をよく見ると二世議員ばかりである。他にいないのかもしれないが、古い知り合いを選んだらこうなったのかもしれない。世襲議員満載である。何とも変な内閣である。
タレント上がりの桝添の他、中山が官僚出身である。無難なところを選んだのかもしれないが、いま一つはっきりしない。文教族がやけに多いのも気になるところである。鮮度があり内閣支持率が落ちる前に総選挙に出たいのであろう。
それに、内閣は派閥横断的人選で、派閥均衡をとっている。総裁選挙のお礼も忘れずにポストを与えている。この内閣は選挙以外に何をしようとしているのだろうか。
記者会見を見ていたが、阿倍・福田両政権の幹事長を務めた、麻生首相からは何の弁明もなかった。僅かに、信用回復を口にした程度である。自らが閣僚を発表したのは好印象を与えたかもしれない。
「明るい日本にしたい」と言ったのは、暗い印象の小沢一郎を意識しすぎた言葉であろうか。首相の失言が、いつ飛び出すかが興味あるところである。