そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

原発に頼らない社会への工程

2011-07-15 | 二酸化炭素

 菅直人の思いつき「原発に頼らない社会」を、実現するにはこの男が簡単に口にするほど容易くはない。

 もうすでに、菅が唐突に出したストレステストであるが、一次と二次に分けることが検討されている。ストレステストに主観を入れようと言うのである。これは菅が原発容認派によって、押し戻された結果と言える。

 その結果ストレステストは、原発再稼働への単なるハードルになっ55て いるに過ぎない。これでは、原発へ頼る社会へと歩むことになる。

 すでに世界第3位の原発依存社会になっている日本である。脱原発の工程にとって最も重要なことは、時間軸を設定することである。

 原発容認派の人々の論旨は、直ちに原発がゼロになったらどうするとするところから始まる。これはある意味正しい。それがために緩やかにでも迅速に、原発に依存しない社会へと移行するには、工程表が必要となる。

 未だに終息のめどすら立っていない福島第二原発であるが、この終息を一つの目途として設け、廃炉のスケジュールを立てるのである。原発の寿命を35~40年として、順次廃炉に持って行く。少なくとも30年もあれば良いが、これでは悠長である。

 その一方で、太陽光と風力と地熱発電技術レベルを、上げて行く必要がある。このどの技術も、日本は世界トップレベルにある。その競争力と技術革新を抑制していたのが、原発依存の国の政策であった。この縛りをなくするだけで、日本の技術力は大きく伸びるであろう。

 代替エネルギーの基盤を厚くすることで、廃炉への工程は早まることになる。

 何よりも重要なことは、自然エネルギーは地域に分散することになる。電力の自由化による新規参入のためには、規制を緩和しなければならない。蓄電技術が向上するまでは、電力会社が余剰電力を買い上げるサポートをしなければならない。送電を電力会社から分離させることも、自由化への必須条件である。

 自然エネルギー技術が向上し、工程表が示されれば、原発の廃炉についても理解が得やすくなる。

 更には、原発依存社会が進めてきた、例えばコンビニの明るさや深夜電力の奨励など、ジャブジャブ使うことも見直すべきである。制限ある利用は今後とも求められるべきである。そうしたことが、節電への意識を高めることになる。

 地方に分散することで、電力エネルギーの姿を住民が実感することになる。依存型から分散型あるいは自立型になることによって、節電意識が高まることになる。温暖化対策にもなるのである。

 電力の他に食糧や介護などを、外部依存することなく地域で可能な限り賄ってゆくことこそ、21世の持続可能な社会の実現となのではないだろうか。原発に頼らない社会は、可能であるばかりか、むしろ明るい未来を予測させるのでもある。

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1 コメント

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現実だよ国民は下の下しか思ってない政府が悪い悪... (の光り)
2014-09-27 08:59:05
現実だよ国民は下の下しか思ってない政府が悪い悪奉行や悪代官と同じ自分自身の懐だけで他人の事に親身は無い
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