アメリカがイラクに侵攻した理由が二つあった。一つは大量破壊兵器が存在し世界に脅威を与えているということ、もう一つがオサマビン・ラディン率いる国際テロ組織アルカイダと関係があるということであった。そのどちらも、ブッシュが作った虚偽の報告に基づいた判断だったことが今は分かっている 。
イラクのサダム・フセイン大統領とアルカイダが組織的につながっていると証言した人物が、刑務所で今月12日に自殺した。自殺したリビ受刑者は、アフガニスタンでアルカイダの訓練を受けて、パキスタンで逮捕され、イラクがアルカイダ工作員に生物・化学兵器使用の訓練を受けていたと証言した。パウエル国務長官はこれを根拠に、国連でアルカイダとフセインの関係を演説した。
後日、リビ受刑者はCIAに待遇が良くなるように証言し、拷問の取り調べのエジプトへの移送も回避した。これによく似た話がある。
もう一つのアメリカ侵攻の理由になる、大量破壊兵器について、「イラクは45分以内に大量破壊兵器の展開が可能」と証言した人物がいた。イギリスの、国防相顧問であったデビット・ケリーである。
彼はこの証言の後、2003年にイギリス外交委員会で根拠の提出など、厳しい質問を受けた。デビット・ケリーは3日後、7月18日に死体となって発見された。公式には自殺と処分さ れたが、疑問が残る変死であった。
つまり、ブッシュがイラク侵攻の理由とした根拠を証言した人物が、二人とも自殺かそれに近い変死をしたのである。
イラクのアブグレウブ刑務所で、イラン人を拷問にかけ写真を撮って軍事法廷で裁かれる事件が起きた。この事件も、妙なことに「8つの腐ったリンゴ」として、下級兵士が有罪になっただけである。上官はお咎めなしである。
権力は、その志向あるいは意向に沿った人物や事実(虚偽でも構わない)を、持ち上げて政策展開に利用する。都合が悪くなると捨てるだけなのである。真に裁かれるべきは、権力者(この場合はブッシュ)である。犯罪を犯したのは誰か冷静に判断するべきで、それを次の政策選択の根拠にしなければならない。
それを回避するから、インド洋でアメリカ艦船に給油してみたり、ソマリアに自衛隊を出動したり、アメリカ軍におもいやり予算で待遇するのである。
左のフォトアルバムに<雪の少ない知床>をアップしました。
きっかけは何でも良いのです。一方的に侵略はできないので、戦争の発端となる理由があればよいのです。
権力者は権力におもねる御用科学者から、身を守る術を失われた捕虜の自己保身の為の嘘までも利用しようとします。
これって法律ぎりぎりのところで暗躍する某集団みたいです。
客観的事実や科学的な説明を無視し雰囲気で動く政治は脅威です。
日本も真実を見抜く国民が多くなることを願っています。
責任逃れというより作戦の一部でしょう。
その米兵が千歳に来るわけですから ..
思いつき上司の責任転嫁は公的機関で
は毎日ふつうにおきているそうです。
能無し君の権力采配が無駄な事業まで
ひっぱるんもので゜あるとき説明を求めるとしどろもどろ!! アンタよく出世したね!と
言いたいものです。