そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

イラクやスーダンの日報を隠したのは不都合な真実が知られないためである

2018-04-23 | イラク

存在しない」「見つからない」と言い続けてきた防衛省の「PKO日報」である。このところの、公文書隠ぺいや改ざんが問題になっていることがきっかけで、南スーダン、イラクと立て続けに見つかった。小野寺防衛大臣が、オドオドと見つかったと発表した。問題は隠蔽もさる子tながら、その内容である。
イラクでは、当時の首相の小泉純一郎が、「どこが戦闘地か私に聞かれても、わかるわけないでしょ」「自衛隊が行っているところが、非戦闘地域だ」と、人を食ったような発言をして、野党や国民をけむに巻いていた。非戦闘地に行くとして、派兵していた自衛隊が行ったサマワは戦闘地域だったことが、今回の日報で判明した。
更に、南スーダンでは武器の携行命令が出ていた。部隊員は死をも覚悟し、武器の携行もされていたようである。
一方、日本の国会では懸命にウルトラ右翼の稲田朋美が懸命に、武力衝突はあったが「戦闘はなった」と言い続けていた。表現に矛盾があることを認識してはいたようであるが、平気で国会の場で嘘の発言を繰り返し、自衛隊の派兵を正当化しようとしていたのである。
そのためには、日報などがあっては困るのである。今回の様々な公文書の隠ぺいは改ざんは、政権・権力者が不都合な真実が知られないための、姑息な手法なのである。

姑息ではあるが、彼らのPKO日報の隠ぺい工作は効果てきめんであった。そのご、安倍晋三が集団的自衛権行使容認を打ち出し、安保関連法(戦争法)をロクな説明もなければ論議もなく、極めて短期間に強引に可決し成立させた。
ここに自衛隊がイラクでも南スーダンでも戦闘地に、武器を携行して派遣されていたことが知れていれば、この戦争法案は通ったかどうかわからない。
しかし、法案が成立した現実があり、今後この安保法のもとで自衛隊が友好国の紛争にどのようなスタイルで派兵することになるかは、全くわからないという事になる。法令違反の行為をやったとしても、事実は隠蔽されるか改竄されることになるからである。今回のようにほとぼりが冷めた頃、事実をとぼけながら認めれば済むことである。国民はもうあの暑かった反対運動の熱はない。
公文書の隠ぺいや改ざんがこれもなされるのなら、民主義などこの国にないに等しいことになる。権力者にとって不都合な真実は、これからも隠蔽され続けることになる。

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