そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

こんな程度の低い人物が法律を作る日本という国

2015-08-04 | 平和憲法
武藤貴也という北海道の私の近在出自の衆議院議員の男が、立法府の立場や職務についての基本的な知識もなく、ツイッターで発言をしている。安保法案(戦争法)反対の若者たちは、憲法が作り出した反社会的な存在というのである。戦争に行きたくない我儘な若者と断じているが、戦争に行きたくないのは正当で立派な理由である。人殺しはやらないというのである。人は殺したくないし殺されたくないというのは立派は反戦理由である。
翻ってこの男の発言内容が極めて低廉で、評論に値しないものである。この男のつぶやいた内容の主なものは以下である。

『そもそも「日本精神」が失われてしまった原因は、戦後もたらされた「欧米の思想」にあると私は考えている。そしてその「欧米の思想」の教科書ともいうべきものが「日本国憲法」であると私は思う。
日本の全ての教科書に、日本国憲法の「三大原理」というものが取り上げられ、全ての子どもに教育されている。その「三大原理」とは言わずと知れた「国民主権・基本的人権の尊重・平和主義」である。
 戦後の日本はこの三大原理を疑うことなく「至高のもの」として崇めてきた。しかしそうした思想を掲げ社会がどんどん荒廃していくのであるから、そろそろ疑ってみなければならない。むしろ私はこの三つとも日本精神を破壊するものであり、大きな問題を孕んだ思想だと考えている。』

この男は、国会議員でありながら、憲法は守る必要がないと発言しているのである。この議員は憲法をつまぎらかに読んでいないようである。
第99条 『天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。』と明記されている。この男は真っ向から否定している。
安倍晋三は国会で、自民党憲法草案でも三大原則は堅持していると回答している。然し内容はとてもじゃないが、現憲法の足元にも及ぶものではない。軍を持って戦争はできるように、個人は国家への奉仕を義務付けられ、国家元首は天皇であらゆる決裁権を持つ。平和も基本的人権も主権在民もないに等しいものである。
この男の発言も、礒崎首相補佐官の発言も確信してのものである。武藤は発言は撤回しないというのである。それも良かろう。安倍晋三とその取り巻きの国粋主義者どもは、軍事大国への道を露わにし始めている。

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2015-08-06 00:15:34
不思議だ。
日本国憲法が悪いと言うなら、
何故、それを押し付けたアメリカに
すり寄ろうとするのか。
日本国憲法が悪いのではなく、
おかしな議員が増えたから、
日本が悪くなったのではないか。
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