農村はガラガラである。数年前にあった農家が廃屋になっていることが珍しくない。国は酪農クラスターと名称🅆つけて、酪農の大型化を図っている。大量の輸入穀物に依存し、巨大な建造物を国の資金で建築し、巨大な機械を大量に購入し謬乳の生産コストをドンドン上げて、競争力のない農家を作り、挙句の果てに牛乳を市場にだぶらす。
農場が巨大になり生産量がそこそこあるように見えるが、実態は農家がドンドンこの地を離れて行っている。
そこに入り込んで、誰もいなくなった広い面積を、太陽光発電パネルが占拠している。太陽光発電は環境に優しい触れ込みであるが、実態は全く異なっている。山を切り崩し野原の樹木を切り倒す。毎年ここに南方から巣作りに来る小鳥たちは行き場がない。キタキツネなど小動物は身も隠せないし、餌も探せない。
離農地であっても農地に建設は難しいので、資金のある企業は山を一山ズル剥けにして、一山一面に太陽光パネルと敷き詰める。山の南斜面は動植物の活力の高いところである。
そもそも山が雨を受け止めることができないし、急流となって雨は流落ちて河川の健全性もなくなってしまう。どう見ても環境破壊としか言いようがない。
農業政策の失敗がへき地を過疎にし、高齢化を引き起こしている。高齢少子化は、日本で均等に起きない。へき地に特化して進行している。太陽光発電パネルの無機質な乱立はその象徴である。
民主党政権時代に、菅直人首相が全国の住宅の屋根に太陽光発電パネルを設置するといった、送電を伴わなず環境を傷つけない方法はどうして取りやめになったのか。自民党が消したのであろうが、買い上げ価格もそうであるが、一貫性のないこの国の政策である。