そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

日本国憲法九条はお花畑というが、内容はいばらの道である

2022-04-26 | 平和憲法

プーチンはウクライナの大地を侵略しウクライナの人々を殺害しただけではなく、世界のどの国もが望む、どの民族も求める、どの宗教も希求する平和への道を大きく閉ざしたのである。
特に軍事に特化して安全保障を語る人たちにとって、今回のロシア・ウクライナ戦争は抑止力を名目に軍事力を増大する格好のチャンスととらえたようである。今日のBSフジの討論番組で、小野寺五典と小池晃のやり取りは火花を散らす勢いのものであった。
小野寺の言い分は、当然ながら世俗的で今どうするのかの論理展開であって、相手国も同様の防衛論を理由に、軍事力を強大化することにを考えないものである。これは際限ない軍事拡大の坩堝しかない。九条の非戦論はお花畑と言い切る。
防衛論や抑止論は相手国の軍事力をを上回らなければ意味がない。軍事増強の根拠を相手国の軍事力増強に求める。これでは際限ない広がりでしかない。終わる所がない。核兵器の所有は抑止力となるというが、今回のプーチンのように使用を口にするようでは、所有も研究も開発も罪になる核兵器禁止条約に批准するしかない。お花畑論については、外交努力の積み重ねでしかこれは実現できない。それはいばらの道である、と小池は反論する。
これからだってプーチンや北朝鮮のような国家の出現はあるだろうし、アメリカのような超大国が、理不尽を経済力で押さえつけ軍事力で黙らせるような国が出ては来るだろう。だからこそ憲法九条は必要であると述べる。
軍事力だけで安全保障を語って、自給を放棄した食料や明確な方針を持てないエネルギーを放棄し、国民の生活を犠牲にして、防衛予算を倍増することの愚を優先する、小野寺などの自民党の軍事オタクの暴走は許されるものではない。
軍事力に軍事力で対応することは短絡的で国民には受け入れ易い。軍事を倍増する金がどこにあるのだろう。ましてや敵地攻撃能力を持つと宣言するなら、安倍晋三が外交を放棄した、中国や南北朝鮮やロシアは更なる軍事力増強をするに違いない。日本のような赤字国家が、軍事予算をどうやって調達するというのであろうか。
しかしながら平和であることこそが最も安価でであること、安全保障をあらゆる方面から検討することこそが、現在の日本ではいばらの道であろうが、最も望まれることであることを多くの人が気付いてほしいものである。

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