そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

こりゃ画期的な成功だ

2007-11-21 | 政治と金

人の皮膚から「万能細胞」が作られたようである。これが、検証されたらノーベル賞ものである。以前韓国でES細胞として発表されたが、インチキが発覚して国家的英雄の座を追われた学者もいたほどのものである。

あらゆる生き物は、最初は一つの細胞が分裂して生体となる。動物も植物も変わりない。その最初の細胞かそれに近いものが得られれば、破損したり病55的状態となった部分の補修に用いることができる。このことは、相当前から理論的には考えられていたことである。

今回の京都大学の山中教授たちの研究は、それを皮膚から作っている。本人の皮膚かあるいは、損傷を受けた臓器に近い所の細胞が得られれば、異物反 応もなく本人の負担も極端に少ない治療を受けられることになる。

韓国のでっち上げの研究がなされたのは、もっとも細胞分裂が得られやすい卵子だったこともあって、仮に成功していたとしても倫理的な問題を残してはいた。今回はそれがない。しかし、細胞生産にウイルスを用いることが、何らかの問題も派生的に起きることも考えられるし、元になる細胞がガン等の遺伝子などを持っていないかも解らない。これらは今後の問題として残ることにはなると思われる。

いずれにしてもこのことが検証されれば、世界的な評価を得ることになり、医学会は抗生物質に匹敵する、画期的な治療方法を獲得することになる。今後を注目したいところである。

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