そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

そしてアメリカの言い分を誰も聞かなくなった

2015-09-29 | アメリカ
国連でオバマが苛ついている。中国の習近平は、南沙諸島の埋め立てて軍事基地を作ることで、中国に止めるように言ってみた。習近平は、これは国内問題だとはねつけた。サイバー攻撃問題でも、自分たちは被害者だと居直った。仕方なくオバマは、高官による協議会の設立を年内に取り組むというに止めた。何の進展もない。
シリア情勢は混とんとしている。欧米主導で展開されたアラブの春であるが、ようやくシリアまで来たところで息が切れた。当社報道ではこぞって、国内少数のアラウイー派のアサドの崩壊が近いと報じていいた。
其処へ突如として、アメリカとイラクから追われたり虐待されたグループが結集して、極めて暴力的なISISIが結成された。
シリア対策にはアサド政権の退陣が前提になると、とオバマは繰り返すだけである。これに対して、ロシアのプーチンは、ISISと戦っているのはアサドしかいない。ISISIに対抗するには、正当な政権であるアサド政権を支援するべきと、真っ向から対立した。意見の一致点はまるでない。
シリアについては、ヨーロッパ各国も、ここに来て一向に崩壊しないアサド政権を支持することで、シリア問題を考えるようになった。
要するに、アメリカの言うことを誰もも聞かなくなったのである。東西冷戦の一方が崩壊して、アメリカ一極化が起きていると言われた昔が懐かしいくらいである。軍事はもとより経済も、アメリカは多国に依存しなければ存在できなくなってきた。世界は確実に多極化しているのである。世界の多極化を推進したのが、ブッシュである。ブッシュがアメリカの軍事力を過信したのである。その結果中東は混乱し、現在に至っている。
東西冷戦時代は、相互に依存関係はなく経済的には独立していた。ピンポンの試合が窓口だったこともあるくらいである。現在は、アメリカに対立する中国が300機もボーイングを買いますと言い、アメリカ国債を最も多く抱える国になった中国である。経済制裁すると、殴った自分の手の方が痛くなる関係にある。今回の株価下落が良い教訓である。今回の国連会議は、アメリカの失速の現実を見るいい機会である。
ところで、安倍晋三は世界で最も強力な軍事力を持つアメリカの支援を受けることで、日本は安全になると見えを切った。安倍晋三の頭の中は、40年前の冷戦構造から脱却していない、反共思想で埋められているのである。アメリカとの同盟関係が抑止力なんかならない。安全保障法案は砂上の法案になりはしないか。

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