麻生太郎は唯一の存在価値である、解散権を行使できずにいる。人事すら執行できない。哀れな自民党総裁であるが、民主党が分裂選挙になったにもかかわらず、勝てなかった静岡知事選に続いて、東京都議会選挙も敗北する。
そこで麻生は、こんな現状では選挙などできない。片方で麻生下ろしが始まるかもしれないが、下 ろす方も有効な手立てと人材がない。結局はズルズルと任期いっぱいまで行って、総選挙になることになる。
さて、その総選挙であるが、同時に最高裁判事の国民審査が行われる。ここに重大な戦争犯罪者がいることを多くの人が知らされていない。竹内行夫である。
竹内行夫は、小泉政権時代に外務省事務次官であった。竹内行夫こそが、小泉純一郎にイラク派兵を進言した人物である。今では、当事者のイギリス政府もアメリカ政府でさえ、イラク侵攻の過ちを認めている。我が国は、アメリカが判断したことだからだと、いまだに反省すらしていない。
ありったけの欺瞞と虚偽の報告に基づいた戦争であったのに、日本はいまだに非を認めていない。小泉が真っ先にアメリカのイラク侵攻を支持したのは、国際法学者でもある竹内行夫の存在が大きく、自衛隊派兵も同様である。
その当時、レバノン日本国大使を務めていて、日本のイラク戦争加担を強力に反対した天木直人を、竹内行夫はそれを理由に、首にしている。天木は盛んにそのことを訴えている。http://www.amakiblog.com/blog/
その戦争犯罪人竹内行夫を最高裁判事に登用したのが、麻生太郎である。昨年10月のことである。総選挙と同時に行われる、最高裁判事の国民審査で「竹内行夫」を否認しよう。
竹内行夫は、日本国憲法を蹂躙した、れっきとした戦争犯罪者である。名古屋高裁は、自衛隊のイラク派兵をはっきりと違憲判決を出している。我々が戦争犯罪を裁ける絶好の機会である。自民党に投票しても、公明党を支持してもかまわない。最高裁判事の国民審査で「竹内行夫」を否認しよう。この男は戦争犯罪人だからである。
イラク派兵以上に悪質なソマリア沖派兵もなんとかやめさせなければなりませんね。こんな明白な憲法違反に沈黙していたら、権力は増長して、ドンドンエスカレートして、1945年以前のこの国の歴史に見られるように、必ず取り返しのつかないことになります。
このソマリア派兵に、いわゆる護憲派と称する人たちまでも沈黙しているのは一体どうしたことでしょう。九条の会の皆さんとか。そのこと自体に、この国の危うさをひしひしと感じます。