映画「新聞記者」をみてきた。釧路でもそこそこの人が入っていた。興行収入が1億円突破したそうである。主役の新聞記者のシム・ウンギョンが、出しゃばりがなく引いた感じの好演である。
松坂桃李が、「この映画のサイトがパンクしたと聞き皆さんの熱量をかんじた」と述べているが、現実には意図的な攻撃にあったようである。主演者の二人への嫌がらせも後を絶たない。
映画は固有名詞を変えたり、事業の内容を変えたりしながらも、現実に安倍政権がこれまでやってきたことへの強いメッセージになっている。個人的な不満は残るが、映画にするならこの程度かもしれない。その不満は随所で、原作者の東京新聞記者望月衣塑子さんと元文科省政務次官の前川喜平氏たちの実写の討論会のビデオがバックに流されることで多少解消される。
レイプ事件では犯人の首相のお気に入りの記者が逮捕直前で放免され、被害者の女性が実名と顔を出して記者会見する様子と、女性を批判するツイートが仕組まれている。現実に起きた事件を、客観的ではあるがほぼそのままま表現している。
釧路のような田舎町(当地から見れば大都会であるが・・・)で、商業映画として封切上映されるのは喜ばしい。高齢者ばかりでなく観客も思ったより多く関心の高さが示された。
記者が取り組む事件の事業が変えられていると前述したが、映画ではこうである。医学部研究員大学の新設を文科省が蹴飛ばしたが、それを内閣府が特区の事業として首相の友人の希望をかなえたというのである。新たな医学部には軍事転用可能な目的が加えられていたというのである。そのことを知ったうえで新設を許可した責任者の官僚役員は飛び込み自殺する。
この件にはやや無理が感じられ、家族の描写が鈍い。追求する記者の個人情報が内閣府からねつ造リークされる。
記者のモデルが望月記者なら、官房長官とのやり取りがあろうかと思ったが、それは全くなかった。終わり方も少々不満が残るが、映画表現の限界でもあろうかと思う。
いろいろ不満な部分はあるにしろ、ドキュメンタリーは別としてこれだけ切り込んでる映画は近年見られないですね。それもイオンシネマでやるなんて。
菅とのやり取りを描写すれば、時間的に厳しいし、菅の恫喝も半端じゃないだろうリスクを考えればやむを得ないと思われます。
日本人女優では主演を引き受ける度胸のある人がいなかったこともうなずけますね。
願わくば大ヒットとなり、日本メディアの引けた腰を伸ばすきっかけになればと思います。
是非、映画の拡散を!
ベストテンにも入ったそうですね。
こういう映画が、今までにも、あっていいはずでした。ドイツは、ナチスを反省するいい映画をいっぱい作っています。
残念ながら、体調悪しく映画館へは行けませんが、、、。
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読み通すには一頑張りが必要かも。
読めば日本史の盲点に気付くでしょう。
ネット小説も面白いです。