そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

NATOに行くのはロシア恐怖から逃れるためである

2022-04-19 | 民主主義

NATO(北大西洋条約機構: North Atlantic Treaty Organizationの略)は、ヨーロッパおよび北米の30カ国による軍事同盟である。第二次世界大戦後の1949年4月4日に調印された北大西洋条約の執行機関である。
NATOは独立した加盟国が外部からの攻撃に対応して、相互防衛に合意する集団防衛のシステムを構成している。
 1949年の創設時は12か国が原加盟国だった。上の図の色の薄い国々に、アメリカカナダが加わる。2020年に北マケドニアが加盟して30カ国と倍増超えしている。
NATOは冷戦の産物である。ソ連は1955年に東側8カ国でワルシャワ条約機構を発足させ、実質的な冷戦時代が始まったといえる。モンゴルと北朝鮮が加わり最大10カ国となっていた。
社会主義体制が次々と崩壊しワルシャワ機構も、ソ連崩壊の年に解散した。バルト三国とロシア(旧ソ連)以外の旧加盟国は、2009年までに全てNATOに加盟している。
ロシアはソ連の崩壊後は、国家としての体を失くし国力もなく、かつての対立国の恩恵をうけて命脈を繋いではいたが、多くの国家が離脱していった。ソ連がスターリン以降恐怖の縛りで引き留めていた反動といえる。離脱のタイミングを失したチェチェンは、現在のウクライナのモデルとなった。チェチェンは都市部の壊滅と民族のせん滅でロシアの留めさせている。
プーチンが闇の財閥と地下資源の活用で、経済力を回復すると、大ロシアの夢をプーチンは言い出した。
結局は帝政時代も社会主義時代も、現在のプーチン時代もロシアは変わっていない。近隣国家を取り込み、東へ東へと犯罪者として送り出し、少数民族を凌駕し拡大した。
社会主義国家、ソビエト連邦が何故崩壊したのかをロシアは検証すべきではないのか。連邦離脱国家が次々とNATOに加盟したのは、ロシアの恐怖からでないのか。NATO側は加盟を誘っているかもしれないが、より大きなのはロシアの見せつけるなりふり構わない恐怖である。プーチンは国家の自主性を理解できないのである。
統制された情報に慣れ、自由意思を持たないことに慣れ、統制され制度に慣れ、何が何でも国家を支持することにに慣れているのは、社会主義国家の悪弊を引きずったままで、崩壊の理由など考えていないからに他ならない。

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« プーチンは戦略も戦術も破た... | トップ | コロナ禍を下地にしたロシア... »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (バイオマスおやじ)
2022-04-20 20:45:59
ご無沙汰しております。
統制された情報に慣れ、自由意思を持たないことに慣れ、統制され制度に慣れ、、、
我が国にあっても、自らが陥ってはならない事ですね。拝
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

民主主義」カテゴリの最新記事