宮崎県の口蹄疫が昨日(10日)早朝都城に飛び火したと言われ、口蹄疫封じ込めに懸命になっていた関係者たちを失望させた。しかし午後になってこれはさらに追い打ちをかけられること になった。
ワクチン非接種の地域からの発生が相次いだのである。都城に続いて、西都市、日向市に続いて宮崎市でも発生がかくにんされた。終息に向かうと思われていた矢先の出来事である。ワクチン接種はしていたが、新しい町がこれに加わった。木城町である。川南町に接しているので、新たな地域にはならなかった。しかし拡大の傾向は収まらない。
その一方で未だ殺処分できていない家畜(多くは豚)ろが引き続き飼養されている。発病と殺処分が命じられてから、10日以上放棄され未処理の牛群が沢山ある。1万頭を超えているかもしれない。とりわけ感染拡大の元凶といわれている、豚の感染群の未処理が目につく。
殺処分頭数は、19万頭にもなった。これからは非感染や無症状の家畜が処分されてくるに違いない。有畜農家との軋轢が最少になればいいのだが、イギリスでは治まるのにほぼ1年を要している。
感染力が強く、感染ルートも不明、現場で診療に携わっている獣医師はいくべきでない。
帰ってきてから、畜産農家から総スカンを食らうだろう。
宮崎の被害状況をみれば、少しでもリスクのある行動は慎んでいただきたい。
実際に獣医師が足りないのかは定かでないが、埋設地探しに苦慮し、埋設が遅れているのが拡大の最大要因だろう。
やはり、初動の遅れが致命的な結果になりつつある。
同じ獣医師なら解ってもらえると思います。