そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

篠原農水副大臣のインタビューを読んんで

2011-02-14 | 政治と金

篠原孝農林水産副大臣のインタビューを読んだ。記事は北海道地方紙「Hoppo Jounal」(北方ジャーナル)である。篠原氏は、農林省のお役人であったが、転Photo 身して民主党から立候補して、現在3期目の衆議院議員である。いわゆる農政通と言うよりも、農業に対する本当の意味でのあり方を問い続けているという点で、評価されている。

自らも農家出身で「農的循環社会への道」や「EUの農業交渉力」等の著作が多い。「フードマイレージ」や「地産地消」等の言葉を創ったことでも知られている。異例の官僚と言える。彼が政権交代を受けて、農水省に乗りこむ日を待っていた。

本誌のインタビューは、民主党の農業政策が突如降って湧いたTPPといモンスターに、彼がどれほどの取り組みが出来るか、何を考えているか興味のあるものであった。結論から言えば、菅直人とその周辺の政府が打ち出す方針とは、彼の主張は多くの点で相いれないように思えた。

所々では、篠原氏は菅とのつながりは協調はするものの、菅の無理解に悩んでいる発言が目立つ。TPPまっしぐらに暴走する菅政権に、何はともあれ農の再生を手掛けることの重要性を、提言しているとのことであるが、具体的な内容が薄い。これまで興味深い政策を数多く実現している篠原氏であるが、矢張りTPPは大きな存在となって、彼は政権内で大きな動きが取れない印象は拭えない。

地産地消も小農の在り方も、あるいは食料の自給率向上すらも、TPPの大波に飲み込まれていくような気がしてならない。篠原氏の発言からは、明確に否定するような内容が見られなかった。それでいて地方の在り方には深い理解を示している。農村は本当に再生できるのか、これだけでは不安である。

タイムリーなインタビューであるが、北方ジャーナルでの扱いがいかにも低い。都会のスキャンダラスな内容や、統一地方選挙の内容を優先させるのは、本誌の良識が問われるところである。

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2 コメント

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「TPPに参加したら、安い農産物が食べられるか... (和久希世)
2011-02-15 13:10:38
「TPPに参加したら、安い農産物が食べられるから、貧乏人は助かる。」という意見が、某ブログに書いてありましたので、
TPPに入ったら、安いはずの農産物もたちまち高くなり、日本中が悲惨になるだろうと思える理由を書いてみました。
TBが通りませんので、こちらにURLを載せさせていただきます。
http://dendrodium.blog15.fc2.com/#entry827
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『方便』鳩山センセの、おバカ発言は留まる事を知らな... (あなりすと)
2011-02-16 15:16:23
『方便』鳩山センセの、おバカ発言は留まる事を知らない。
缶さんが尻拭いの格好で持ち出したTPPも議論まるで無し。どころか、突っ込まれてもちゃんと答えられる側近も無し。普天間と同じで判断の期限をTPP、社会保障と税の判断にも設けてしまった。
米軍基地問題からの学習能力無し。
TPPは判断を誤ると国が消えるぐらいの問題なのに、危機意識が欠如している。やっぱり、『疎い』のか?
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