
この写真はホワイトハウス前の道路に、ワシントンDCの市長が写真右のホワイトハウスに向けて路上に「BLSCK LIVES MATTER]と、目立つ黄色でペイントしたものである。ハウザー市長は共和党員である。
ジョージ・フロイドがミネアポリスで警察に殺害されたのが5月25日であるから、3週間にもなる。フロイドが使用したドル札が偽物だったのである。使用後彼は店先で友人と雑談していたところを、通報できた警察官に首を8分45秒押さえつけられ絶命した。偽札を故意に使用した形跡はなく、重罪でもない。
3週間にもなるが、当初は黒人主体の抗議デモと争乱と略奪などがあったが、トランプが軍隊出動を口にしたり、フロイドの弟が冷静になれと呼びかけたことで、抗議のデモの形態は大きく変わった。
アメリカ社会が抱える深い、警察機構の中に深くはびこり黒人への差別意識が露わになった。
抗議デモは全米に広がり、多くの所で黒人を白人が上回っているし、冷静なデモが集いている。更に若年層が参加し、ヒスパニック系も加わり、何より参加人数が広がっているのである。これまでと違う。新コロナで11万人死亡しているが、7割が黒人であり貧困層が直撃を受けていることが背景にある。
もう一つトランプになってから異なるのが、前述のハウザー市長もそうであるが、共和党内から異論が出ていることである。前国防長官のマチスは、「トランプは国民を結束させない初の大統領である。それどころか分断させている」と述べている。ストイックなマチスの言葉である。よほど腹に据えかねているのであろう。ブッシュ時代の元国防長官で今も人気が高いパウエルは、「トランプは憲法を逸脱している。私はトランプを支持しない」と述べている。
更には、イギリスはもとより、オセアニア地域やアフリカや南アメリカにまで、トランプ糾弾のデモは広がっている。これまでと違う動きである。
これまでトランプはどんなことでも反対意見者を説得しようとか声を聞こうとはしないのである。自らの支持者を固めることにだけ重点を置く。単純な論理と汚い言葉を投げつけるのである。アメリカの分断をする。大統領は国をまとめなければならない立場にある、支持者だけを固める、より強固に固めるなどという行為は、民主主義の崩壊である。

アメリカの首都の黒人の比率は非常に高いし、民主党が強いのは歴史的な事実で、だから主権がある州にせず、格下の「市」にしている。
4年前の2016年11月のアメリカ大統領選で黒人票の9割が民主党クリントン候補が獲得
対照的に、共和党候補だったトランプはたったの8%。
黒人層が民主党に投票するのは、大きな矛盾で実は南北戦争のリンカーンは共和党なので、
南部の州の民主党とはアパルトヘイトも真っ青の人種差別を行っていた最悪の連中。