時空を超えて Beyond Time and Space

人生の断片から Fragmentary Notes in My Life 
   桑原靖夫のブログ

酷暑を避けてのサイクリング

2008年08月10日 | 雑記帳の欄外

  酷暑の日が続く週末の夕方、運動不足の解消にと自転車に乗る。日中は30度を越えて、とても日向にはいられないほどの暑さ。日かかげり、日没間もない頃、できるだけ深い緑がある地区を選んで走る。幸い、50キロ四方くらいの地域に、いくつかの大学キャンパスや大公園が散在している。その中から、1,2を目標にコース設定をする。といっても大げさなものではなく、その日の気分や体調に応じて、適当な候補地を選ぶ。一回に走る距離はせいぜい15キロから20キロだ。

  止まっていると淀んで暑苦しい空気が、ほどよい爽やかさに変わる。大学周辺は休暇に入り、人通りが少ない。普段はマナー無視の車やバイクが多いので、敬遠しているところもある。グラウンドにはさまざまなスポーツを試みている若者たちの姿が見える。中高年の市民がストレッチやジョギングなど、思い思いにエクササイズをしている。サッカーのプライベート・クラブもある。土日などは子供たちの練習試合もあり、多数の親たちがピクニック気分で練習風景を見ている。歓声が響き、楽しげな光景だ。しばし、自転車を降りてその様子を眺める。

  乗っている自転車といっても、「NHKTVドイツ語講座」に出てくる自転車屋さんのような格好良い車ではない。いわゆる「ままチャリ」といわれるシティ・バイクに、安全装置だけ過剰につけた変な車だ。バックミラー、光量調整がワンタッチでできるヘッドライト、車輪で駆動するバッテリーライト、点滅する大きなテールランプ、速度、累積距離などが測れるサイクル・コンピューターまでついている。変速ギアは3段しかない。今日、累積距離をみたら1200キロを越えていた。サイクル・コンピューターをつけてから2年くらいだが、思いの外走っていた。

  ガソリン価格の高騰が始まってから、顕著に変わった光景は、新しい自転車が急速に増えたことだ。クロスバイク、マウンテンバイクなど、見栄えのする車が多い。多段の変速装置やバッテリー駆動装置までついている車も増えた。外国ブランドの車が非常に増えたことに気づく。通勤・通学手段を自転車に変えた人も多いようだ。町に1軒しかない自転車屋さんは見違えるように忙しそうだ。省エネルギー型生活への転換が、ここでは着実に進行していることを実感する。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする