日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

テレビドラマ「ハゲタカ」を見ている。

2007-03-06 08:00:57 | 本・映画・テレビドラマ・絵・音楽
何回の連続なのかも知らないけれど、これで3回見た。
かつてのバブルの時代にも、金融を扱ったというか、トレーダーという職業がドラマの花形だったように思うけれど、再来かな、と思わせる。

外資に対して、銀行を人情が通じる、何とかお願いできる金融、という発想が借主の側にあるのには、その幼さに違和感を覚える。

貸主と借主、それは契約で成り立っている関係なのに、頼めば何とかなる、何とかしてくれないのは非情だ、という論理は、どこか違うと思う。

追加借入れができなくて、返済に困っての自殺、という筋運びもあった。
これは、この選択は間違っている。返せないのはお金であって、命を絶ったから、だから貸主が満足するものではない。
-この状況では、当事者は判断力が低下しているから、周りが本人の混乱を理解し、考えを整理する助っ人になれるといいのだけれど-
唯一つ、経営者が、死亡保険金数億円という保険に加入している場合がある。
確かに、数億円の保険金はでるかもしれないが、殆どの場合、それでも借金が残る。だとすると命を絶つという選択をする意味がない。
「破産」という制度を利用して、再出発すればいい、それだけのことである。
付け加えて、ここで言うけれど、一人の命に数億円が支払われるという、そういう保険契約があるということ、そのことがおかしい。
掛け捨て保険で、毎月の保険掛け金、ウン十万円。こんな契約をしている(させられている)ひとも。勿論一口ではなく、数口に分けての加入。
監督官庁がどこなのでしょう。
自殺者の何割(3割だったかな?)が、借金苦だという。そしてサラ金は借主に死亡時に受取れる保険に会社負担で加入していたという。
あー、監督官庁さん、なんだろうか、行政の問題だから政党政権の責任なんだろうか、保険契約を野放しにしておくのはどうなのでしょう。

さて、話を戻します。
ドラマをみて思うのは、たとえ銀行を拝み倒して、追加借入れができたとしても、当座をしのげるだけで、債務残高が増えるこそすれ、見通しが立つわけではない、というケースは、銀行が断って当然なのです。
断らないで甘い審査で貸付を増やしてきたから、銀行そのものが不良債権の山を築いたという前科があるではありませんか。
破綻した旅館経営者の息子が、「起業のための資金をためたよ、さぁこれからやるよ」という場面、背中を押したい思いです。
どう展開することやら。

ドラマ運びのために、花あるポイントとして必要なのかもしれませんが、若いテレビ局記者の必死さが、ドラマを幼くしているように思えます。

あー、年を取ったのでしょうね。(笑い)
コメント
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